投資額を半分に減らした年があります。理由は暴落ではなく、お金がなかったからです
実績・記録「積立を減らしてもいいのか、やめたほうがいいのか」
子どもが生まれた。収入が少ない。毎月の積立がきつい。そういうときに、一度は考えることだと思います。
自分は、減らしました。2011年に、月6万円だった積立を月3万円にしています。
理由は暴落ではありません。お金がなかったからです。
先に結論を書きます。
お金がないなら、積立は減らしていい。やめなければいい。
減らした4年間に入れたお金は144万円。それが、いま974万円になっています。
整理していたら当時の投資方針書が出てきたので、計画と結果を全部出します。
入金を減らしてでも、投資は止めなかったぞ。
この記事の目次
- 減らしたのは、お金がなかったからです
- 方針書に残っていた、計画と結果
- 投資より、生活防衛資金を先にしました
- 減らした年、相場はマイナスでした
- 2012年、目標に届きませんでした
- 2015年に、月4万円へ戻しました
- 減らした代償と、続けた効果
- 減らしながら続けるために、やっていたこと
- まとめ
1. 減らしたのは、お金がなかったからです
当時の状況を書いておきます。
- 手取りは350万円ほど。400万円を超えたのは2011年です
- 嫁は働いていませんでした
- 子どもが生まれたばかりでした
2008年に記録を付けはじめて、すぐにリーマンショックが来ました。ただ、減らした理由は相場ではありません。
給料から生活費を引いて、生活防衛資金を貯めて、残ったぶんで投資をする。その「残ったぶん」が、どんどん小さくなっていきました。
2011年の計画表には、こう書いてあります。
今年は貯蓄額を増やす
投資を減らして、貯金を増やす。そういう年でした。
2. 方針書に残っていた、計画と結果
方針書に残っている数字を、そのまま並べます。
| 年 | 月の投資 | 年間の投資額 | 貯金の目標 | 年末の残高 |
|---|---|---|---|---|
| 2008(1年目) | 計画なし | 350万円 | — | — |
| 2009 | 6万円 | 116万円 | 200万円 | 250万円 |
| 2010 | 6万円 | 75万円 | 400万円 | 350万円 |
| 2011 | 3万円 | 36万円 | 500万円 | 450万円 |
| 2012 | 3万円 | 36万円 | 600万円 | 530万円 |
投資額は減り続けて、貯金の目標は上がり続けています。
1年目の350万円は、始めたときに手元にあったお金をまとめて入れた額です。2年目以降は、給料とボーナスから出せる分だけになりました。
2009年の250万円には、共済を解約した40万円が入っています。保険との付き合い方は生命保険を解約した話に書きました。
買っていたものは、バラバラでした
内訳も残っています。2010年は先進国株式4本・新興国株式2本・日本株式1本・日本債券1本、合わせて8本です。
いまならオルカン1本で終わりですが、当時そんな商品はありません。カテゴリごとに自分で比率を決めて、個別に買っていました。何を持っていたかは投資初期のポートフォリオを晒すに、それをどう整理したかはポートフォリオの大掃除に書いています。
3. 投資より、生活防衛資金を先にしました
貯金の目標が200万円→400万円→500万円→600万円と上がっていったのには、理由があります。
目安にしていたのは、生活費の2年分です。計算すると、100万円や200万円では、まったく心許ない。
だから毎年、目標を引き上げて、そのぶん投資を削りました。
生活が先、投資はそのあと。順番を決めていました。
収入が止まっても2年は暮らせる。その土台がないまま投資を続けていたら、何かあったときに、投資のほうを売ることになります。それでは長期投資になりません。
生活防衛資金そのものの考え方はみんな生活防衛資金貯めようぜに書きました。
4. 減らした年、相場はマイナスでした
あとから資産の記録と並べてみて、気づいたことがあります。
| 年 | 月の積立 | 年末の損益率 |
|---|---|---|
| 2009 | 6万円 | −18% |
| 2010 | 6万円 | −11% |
| 2011 | 3万円 | −17% |
| 2012 | 3万円 | −2% |
積立を半分にしたのは、相場が下がっているときでした。
教科書どおりなら、下がっているときこそ買い増すべきです。自分は逆をやっています。
翌2013年には、損益率が+47%まで一気に戻りました(長期投資の「長期」は、子どもが生まれてから成人するまでの長さでした)。月6万円のまま買っていたら、安いところでもっと買えていたことになります。
それでも、あの判断は間違っていなかったと思っています。無理に買い続けて、生活が苦しくなって、途中でやめていたら、いまはありません。
安いときに多く買えたかどうかより、やめなかったかどうかのほうが、あとから効きました。
5. 2012年、目標に届きませんでした
きれいな話ばかりではありません。
2012年は、口座に600万円を貯める計画でした。結果は530万円。70万円届きませんでした。
前の3年は毎年100万円ずつ増えていたので、増加額のほうも80万円まで落ちています。初めての未達です。
計画を立てても、その通りにはいきません。
それでも、投資はゼロにしませんでした。月3万円は、この年も続けています。
6. 2015年に、月4万円へ戻しました
話はここで終わりません。方針書には、その後も残っています。
| 年 | 月の投資 | 年間の投資額 | 貯金 |
|---|---|---|---|
| 2013 | 3万円 | 36万円 | 630万円 |
| 2014 | 3万円 | 36万円 | 730万円 |
| 2015 | 4万円 | 48万円 | 850万円 |
2013年に、ようやく貯金が目標の600万円を超えました。
ただ、すぐには戻していません。投資を月4万円に増やしたのは2015年です。目標に届いてから、さらに2年待っています。
月3万円の期間は、結局2011年から2014年までの4年間でした。
減らすのは一瞬ですが、戻すのには時間がかかりました。戻すのは、生活のほうが落ち着いてからで十分だったと思います。
7. 減らした代償と、続けた効果
減らしたことに、代償がなかったわけではありません。
月3万円だった4年間に入れたお金は144万円。それが、いま974万円になっています。約6.8倍です。計算の中身は毎月いくら積み立てるべきかに書きました。
裏返すと、月6万円のままなら、この4年間であと144万円入っていました。同じ時期に入れたお金なので、増え方も同じはずです。いまなら、それも974万円前後になっていた計算です。
減らした値段は、1,000万円近くだったことになります。
ただ、これは続けられていた場合の話です。
144万円を無理に積み増して、生活防衛資金が貯まらず、何かあって全部売っていたら。974万円になった144万円のほうも、手元には残っていなかったはずです。
974万円になったのは、減らしたからではなく、やめなかったからです。
8. 減らしながら続けるために、やっていたこと
減らしても続けられたのは、仕組みがあったからだと思います。
始めた1年目は勢いで動いていて、計画は何もありませんでした。家計簿は、もともとつけていました。1年ぶんの記録がたまると年間の支出が見えて、毎年いくら貯金できて、いくらが余剰資金なのかが計算できるようになります。
これは計画的にしないとあかんやつや、と思って、投資の方針書を作り始めました。エクセルに1年分の目標を書いて、年末に結果を書き込む。それだけのものです。
方針書のルールを、いまの言葉にするとこうなります。
- 手取りの8割で生活する
- 残った2割を貯金に回す(生活防衛資金)
- ボーナスは全額投資
毎月の投資が3万円の年も、ボーナスで18万円を確保して年36万円、というふうに組んでいました。毎月の給料からは、たいして投資できていません。
もうひとつ、細かいルールがありました。
毎月25日前をめどに、銀行残高を20万円に設定
給料日前に口座を見て、20万円を超えていたら、余った分を貯金か投資に回す。このルールは、いまも同じです(普通の会社員が1億になるまで、銀行口座はこの形でした)。
積立の額を減らしても、この仕組み自体は止めていません。金額だけ小さくして、回し続けていました。
入金力の正体は支出管理だった、という話はインデックス投資はやめたほうがいい?に書いています。
9. まとめ
積立を減らしてもいいのか。自分の答えは、減らしていい、です。
2011年、手取り350万円、嫁は専業、子どもが生まれたばかりで、月6万円の積立を3万円にしました。相場が下がっているときに減らしたので、教科書とは逆です。2012年には、貯金の目標にも届きませんでした。
それでも、ゼロにはしませんでした。
減らした4年間の144万円は、いま974万円です。減らさなければもっと増えていたはずですが、無理をして途中でやめていたら、この974万円もありませんでした。
お金がないときは、生活を先にする。積立は減らしていい。やめなければいい。
計画どおりにいかないのが普通です。金額が減っても、目標に届かなくても、続いてさえいれば、あとで数字になって返ってきます。
投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。