コロナショックで色気を出した話:インデックス投資家にあるまじき行動記録
これは反省というか、告白の記録です。
コロナショックのとき、インデックス投資家にあるまじき行動をしていました。
毎日値動きをノートに記録していた
2020年3月、市場が急落し始めたとき、自分はノートに毎日の値動きを手書きで記録し始めました。

VYM、SPXL、円相場、1579(日経平均ETF)の値動きを日次で追っていました。
「絶好の買い場が来た」と思っていたので、いつ買い増しするかのタイミングを計っていたんです。黄色いマーカーが実際に買い増したタイミングです。
インデックス投資の原則は「タイミングを計らない」こと。毎月淡々と積み立てる。それが正解のはずなのに、相場を毎日追いかけてノートに書き続けていました。
SPXLまで買っていた
さらに恥ずかしい告白があります。
このとき、SPXLを買っていました。
SPXLはS&P500の3倍の値動きをするレバレッジETFです。上がれば3倍儲かるが、下がれば3倍やられる。インデックス投資の王道からは完全に外れた、邪道中の邪道です。
「ここが底だ、ここから上がる」という確信があったんだと思います。今から振り返ると、なんとも恥ずかしい。
円相場が今とは全然違う
ノートの「円」の列を見ると、107〜110円台が並んでいます。
今の円相場からすると、めちゃくちゃ円高です。あのころはこれが普通だったんですが、今見ると別世界のような数字です。
ドル建て資産を持っていた人にとって、コロナショックは「株が下がる+円高」のダブルパンチでした。でもその後の円安で、ドル建て資産の恩恵を大きく受けることになります。
VYMはしっかり買い増した
邪道なことをやりながらも、VYMはきちんと買い増しできていました。
これは良かったと思っています。コロナショックの底値付近でVYMを積み増せたことは、長期的に見て正解だったと思っています。邪道(SPXL)と王道(VYM買い増し)が混在していた時期です。
結果はプラスだった。まあ、良しとしよう
結論から言うと、このときの行動は結果的には大幅なプラスになりました。
SPXLも、VYMも、その後大きく上がりました。
「たまたま当たっただけ」と言う人もいるでしょう。そうかもしれない。でも、あのときの相場の熱量の中で、ノートに数字を書きながらタイミングを考えていた時間は、正直それなりに面白かった。
毎日値が動いて、ニュースが飛び交って、次はどうなるんだという緊張感。インデックス投資の「ほったらかし」とは真逆の時間でした。
色気を出したっていいじゃないか
インデックス投資の王道は「タイミングを計らない、ほったらかし」です。
でも、相場って面白い瞬間があるんですよね。
コロナショックのあの急落と急回復、毎日数字が大きく動く感覚、「ここだ」と思って買い増しするドキドキ感。ずっとほったらかしだけだと味わえない体験でした。
普段は淡々と積み立てているだけでいい。でも暴落という非日常のタイミングに、少し色気を出してみる。それくらいの余白があっても投資は続くし、むしろ楽しめる。
VYMもしっかり買い増しできたし、結果も悪くなかった。次の暴落が来たら、またノートを引っ張り出すかもしれません。
長期投資を続けてきたからこそ、匂いがした
もうひとつ思ったことがあります。
コロナショックのとき、「これはチャンスかもしれない」という感覚が、なんとなくありました。根拠があるわけでも、データを分析したわけでもない。ただ、なんとなく匂うような感じがした。
完全にデタラメかもしれません。たまたま当たっただけかもしれない。
でも、当時長く相場を見続けてきたことで、暴落のたびに「これはどういう種類の下落か」という感覚が少しずつ積み上がってきている気がします。コロナのあの急落は、リーマンのときと質が違って見えた。パニックだけど、資本主義が壊れているわけではない、と。
これが正しい判断だったかどうかはわかりません。でもそういう感覚が生まれるのも、長く続けてきたことの副産物なのかなとは思っています。
インデックス投資という本体があったから動けた
ただ、こういう色気を出せたのには理由があります。
インデックス投資という「本体」があったからです。
毎月の積立は変えない。オルカンの定期購入は続ける。その土台がしっかりあったから、SPXLのような邪道なことを少しやってみる余裕があった。
本体がなければ、こういった動きは単なるギャンブルです。でも本体がある上でのちょっとした色気なら、失敗しても大勢に影響はない。そういう構造が、知らず知らずのうちにできていたんだと思います。
インデックス投資は地味で面白みがないと言われることもあります。でもその地味な本体があるからこそ、たまに面白いことができる。これも長期投資の、あまり語られないメリットかもしれません。
投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。