生命保険を解約した話:保険は資産状況で変わっていくもの

保険の話をします。

正解は人によって違いますが、自分が20年かけてたどり着いた考え方を書きます。


社会人2年目で養老保険に入った

社会人になって2年目のころ、知り合いに勧められてJA共済の養老保険に入りました。

年間20万円の保険料。当時の自分にとってはかなりの負担でした。

今から考えると絶対に入らない保険です。養老保険は保険と貯金が一体になった商品で、死亡保障もあるけれど満期になるとお金が戻ってくる、というもの。「保険料が無駄にならない」という売り文句で売られることが多い。

でも当時の自分は独身で、受取人になる家族も親だけです。どう考えても必要のない保険でした。知識がなかったので、勧められるままに入ってしまった。


2008〜2009年に解約した

家計を見直すようになって、この養老保険が家計を圧迫していることに気づきました。

解約したのは2008〜2009年ごろ。返戻金は約40万円ありました。損して解約というほどではなかったけれど、払い込んだ総額から考えると、割に合う話では全くありませんでした。

返戻金の約40万円は生活防衛資金の足しにしました。

いらない保険はとにかく解約する。

これが自分の中で固まった考え方です。特に養老保険や個人年金のような、保険と貯金(投資)が一体になっているものはそうです。「保険料が無駄にならない」という設計は、聞こえはいいけれど運用効率が低い。保険は保険、投資は投資として分けて考えた方がいい。


結婚・子供誕生で定期保険に入り直した

その後、結婚して子供も生まれました。

改めて生活設計を見直したとき、「今度こそ必要な保険」を考えました。家族ができた今、自分が死んだら家族の生活はどうなるか。そこから逆算して、必要な保障額を計算しました。

加入したのは定期の生命保険(収入保障型)。年払いで2万円強、死亡保障は2,000万円ほど。当時計算したら、自分が死んでも家族がなんとか生活できる水準でした。

年ごとに保障が少しずつ減っていくタイプで、子供が大きくなるにつれて必要な保障も減っていく仕組みです。これは理にかなっていると思いました。養老保険の年間20万円と比べて、年2万円強というコストの差は大きい。


資産が増えたら、定期保険も解約した

解約したのは2021年です。

そのときの資産状況はこうでした。

項目金額
生活防衛資金約1,200万円
投資資産約3,000万円
生命保険の残保障額約1,500万円

生活防衛資金と投資資産を合わせると約4,200万円。そこに保険の残保障1,500万円を足すと約5,700万円。子供は当時12歳で、教育費を考慮しても「ここまで来たら大丈夫だ」と判断しました。

振り返ると、自分の中の安心ラインは資産全体で約5,000万円だったようです。この水準を超えたとき、保険がなくても家族の生活を守れると確信できた。

定期保険はもともと年ごとに保障額が減っていくタイプだったので、タイミングとしても自然でした。


ただ、解約するときは正直ちょっと迷いました

頭では「保険は不要」とわかっていた。資産も十分に積み上がっていた。それでも、「明日交通事故にでも遭ったら損するな」という気持ちがよぎった。掛け捨てとわかっていても、今まで払ってきた保険料が損した気分にもなる。

でも解約して正解でした。今は家計簿の保険の項目がスッキリして、気分もスッキリしています。

保険は一度入ったら終わりではなく、資産状況によって随時見直していくものだと思っています。資産が保険の代わりを果たせるようになったとき、保険は卒業できる。これが自分の中での結論です。


家計簿と資産設計書があったから気づけた

こういった見直しができたのは、毎年Excelで「家計簿」と「資産の設計及び投資方針書」を作っていたからだと思っています。

資産設計書と家計簿のサイクル図

2つの数字は繋がっています。家計簿を見ていると、「これは無駄じゃないか」と気づく。資産設計書を見ていると、「今の資産規模でこの保険は必要か」と考える。

よく家計管理(家計簿)はやれと言われますが、本当にその通りです。数字を書き続けることで、自分の家計の全体像が見えてくる。見えてくると、無駄が見える。

この2つの管理が、今の資産状況につながっている主な原因だと思っています。詳しい内容はまた別の記事で書きます。


まとめ:保険は資産状況で変わっていく

自分の保険との付き合いをまとめるとこうなります。

時期状況保険
社会人2年目独身、知識なし養老保険(年20万)→ 不要で解約
結婚・子供誕生家族の生活保障が必要定期保険(年2万)に加入
資産が増えた今資産でリスクをカバーできる解約、無保険

保険に正解はありません。でも「今の自分に本当に必要か」を定期的に問い直すことは大事です。

資産が増えれば保険は不要になっていく。これが20年かけてたどり着いた、自分なりの実体験の答えです。

これは平均的な年収の会社員が、まだ投資の情報も少なかった時代に、試行錯誤しながら実践してきた記録です。養老保険に入ってしまったこと、家計簿をつけながら少しずつ気づいていったこと、全部遠回りに見えて、結果的に今につながっています。

難しく考えなくても大丈夫です。まず家計簿をつけてみる、保険の明細を見直してみる、そういう身近なところから始めると、意外と変わってくるものですよ。


投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。

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