インデックス投資を20年続けた結果【前編】:始めたきっかけとリーマンショック
どこにでもいる会社員です。年収も40代平均くらい、特別な才能も知識もない。
そんな人間が20年間ただ積み立て続けたら、どうなったか。前編・後編に分けて話していきます。
そもそも長期投資の「長期」は思っている以上に長いですが、その実例だと思って読んでもらえればと思います。
前編は始めたきっかけとリーマンショックの体験について。
きっかけは銀行窓口だった
20年前、結婚しました。
いただいたご祝儀を銀行に預けに行ったとき、窓口の人に声をかけられました。「せっかくですから、こちらの投資商品はいかがでしょう」という感じで投資信託を勧められて、説明を聞いていると悪くなさそうに聞こえた。正直、その場で口座開設の手続きを進めてました。
でも「一応、自分でも調べてみよう」と思って、その日は帰ることにしたんです。これがわりと人生の分岐点だったと今でも思います。
帰って調べてみると、手数料がとにかく高い。当時の商品名は**「七つの卵」**。みたいな名前だったと思います、名前はかわいいんですが、今から考えると信じられないぐらいの、購入手数料・信託報酬だったと思います。
なんとなく当時の私でも「これは違う」とわかりました。
ちなみに現在も「GW七つの卵」という投信があるのでこれだと思います
信託報酬手数料 年1.98%とかなりのクソ商品ですね。
もし買っている人がいたら申し訳ねいですが、、、
翌日、口座開設は断りました。
そこで「投資」という方法があることを知った
ただ、その一件で気づいてしまったんです。
「投資という方法があるんだ」
それまでは銀行の預金しか頭になかった。「お金を預けておく」以外の選択肢があることを、20代で初めて知りました。
楽天証券かイートレード証券(現SBI証券)で口座を開設して、投資信託について調べ始めました。当時はまだネット証券が普及し始めた頃で、情報もそこまで多くなかったと思います。
※現在は楽天証券をメイン口座として使用しております
調べていくうちに出会ったのがインデックス投資という考え方でした。
当時、インデックス投資について書いているブログがいくつかあって、本当にお世話になりました。長期・積立・分散という原則と、「資本主義が続く限り株式市場は長期では上がる」というシンプルな発想。読んでいて、すっと腑に落ちました。難しいことを難しく説明するのではなく、「これだけやれば十分」という潔さが自分には合っていたんだと思います。
「これだ」
そう思って、先進国と新興国に分散した投資信託を少しずつ買い始めました。当時はオールカントリーみたいな便利な商品はなかったので、いくつかの投信を組み合わせてポートフォリオを作っていました。毎月の積立と、ある程度まとまった金額を生活口座とは完全に別の証券口座に入れていく、というやり方です。
最初の1年ぐらいで投資金額は300万いかないぐらいだったと思います。
これは結婚式のご祝儀があったのでそれをぶち込んだ記憶がありますね。
記録が残っている2008年、すでにマイナスだった
投資を始めたのは2007年ごろだったと思います。ただ当時はきちんと記録をつけていなかったので、手元に残っている数字は2008年7月からになります。
その2008年7月時点の損益率が -4.53%。リーマンショックが起きる前から、すでにマイナスでした。当時の記録を振り返ると、こんな感じです。
| 月 | 投資総額 | 資産総額 | 損益率 |
|---|---|---|---|
| 2008年7月 | 2,589,000円 | 2,471,736円 | -4.53% |
| 2008年8月 | 2,611,080円 | 2,485,470円 | -4.81% |
| 2008年9月 | 2,867,618円 | 2,525,977円 | -11.91% |
| 2008年10月 | 3,124,157円 | 2,566,484円 | -17.85% |
| 2008年11月 | 3,369,000円 | 2,257,584円 | -32.98% |
| 2008年12月 | 3,421,000円 | 2,182,855円 | -36.19% |
9月にリーマン・ブラザーズが破綻して、そこから一気に損益率が悪化しています。12月時点では投資総額342万円に対して、資産価値は218万円。含み損が約124万円という状況でした。
数字で見るとなかなかキツいですが、正直そこまで動揺しなかったように思います。
理由は単純で、生活口座と完全に分けていたからだと思います。証券口座の数字がどれだけマイナスになっても、給料は普通に入ってくるし、毎月の生活には何も影響がない。「投資の口座がマイナスになっている」という認識で、自分の生活が揺らぐ感覚はありませんでした。
ただしこんだけマイナスやったらいろんな物が買えたのにーとは思ってました。
「こんなもんか」
という感じで、積立はそのまま続けました。表を見るとわかるんですが、資産が減っていく中でも毎月投資総額は増えています。損益率が-36%になっている月でも、ちゃんと積立を続けていた。むしろ同じ金額でより多くの口数が買えるわけで、下落局面は悪いことばかりでもないというのは頭ではわかっていました。実際にそれが数字として見えてくるのは、もっとずっと後の話ですが。
あの時投資信託を勧めてくれた地方銀行のおねーちゃんありがとう!
口座は開設しませんでしたが、ここから投資人生スタートしましたよ。
中編へ続きます。
中編では、リーマンショックの底打ちからアベノミクスで初めてプラスになるまでをお話しします。
投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。