インデックス投資を20年続けた結果【中編】:リーマンショックの底打ちからアベノミクスで初めてプラスになるまで
前編では2008年12月に損益率-36.19%になったところで終わりました。
そこから「プラスになる」まで、何年かかったと思いますか。
まず底打ちをした
前編の終わり、2008年12月時点で損益率は-36.19%でした。
「これで底だろう」と思いたかったんですが、そうはならなかった。翌年2009年の2月にはさらに悪化して、-40.48% になりました。
当時の記録を見るとこんな感じですね。
| 月 | 投資総額 | 資産総額 | 損益率 |
|---|---|---|---|
| 2009年1月 | 3,500,000円 | 2,289,024円 | -34.60% |
| 2009年2月 | 3,590,000円 | 2,136,698円 | -40.48% |
| 2009年3月 | 3,650,000円 | 2,212,407円 | -39.39% |
| 2009年4月 | 3,720,000円 | 2,486,730円 | -33.15% |
| 2009年5月 | 3,780,000円 | 2,770,363円 | -26.71% |
| 2009年6月 | 3,865,000円 | 3,008,372円 | -22.16% |
2月が最大のマイナスでした。投資総額359万に対して、資産が213万。146万ぐらい含み損を抱えていたわけです。
でも面白いのは、この表を見るとわかるんですが、2月から3月にかけて少し戻り、4月以降は損益率が改善していっています。このへんから「あ、底打ったな」という感覚はありませんでした。
相場なんかよめるわけないですからね、これが一貫して投資始めてからのスタンスです。
積立はもちろん続けていました。
それでも2年近くマイナスが続いた
結果的に2月で底打ちしたとはいえ、回復は全然速くなかった。
2009年の後半でもまだ-15〜-17%台。年が明けて2010年になっても、こんな感じでした。
| 月 | 投資総額 | 資産総額 | 損益率 |
|---|---|---|---|
| 2010年1月 | 4,660,000円 | 4,161,852円 | -10.69% |
| 2010年4月 | 4,860,000円 | 4,666,739円 | -3.98% |
| 2010年5月 | 4,920,000円 | 4,772,846円 | -2.99% |
| 2010年6月 | 4,980,000円 | 4,267,870円 | -14.30% |
| 2010年9月 | 5,170,000円 | 4,209,216円 | -18.58% |
2010年4月〜5月でいったん-3%台まで回復したのに、6月からまた悪化して9月には-18%台に逆戻り。
「またマイナスに戻ったな」とは思いましたが、投資を始めたときからずっとマイナスが続いていたので、もうそれが普通の感覚になっていたんですよね。証券口座の数字を見ても「そういうもんか」ぐらいの感じで、特に気にならなかった。
もう積立をやめるという選択肢は頭になかったです。どれだけマイナスでも毎月の給料は入ってくるし、生活に困っているわけじゃない。「投資の口座がマイナスになっているだけ」という感覚は変わらなかった。
2011年3月、東日本大震災
2011年に入って、ようやく損益率が-5%前後まで回復してきました。
| 月 | 投資総額 | 資産総額 | 損益率 |
|---|---|---|---|
| 2011年1月 | 5,410,000円 | 5,066,071円 | -6.36% |
| 2011年2月 | 5,440,000円 | 5,172,659円 | -4.91% |
| 2011年3月 | 5,470,000円 | 5,296,899円 | -3.16% |
3月時点でついに-3.16%。あともう少しでゼロになる、という感じだった。
そこに東日本大震災が来ました。
投資の話をする前に、まずあの震災では多くの方が亡くなり、今でも大変な思いをされている方がたくさんいるということを忘れてはいけないです。投資のパフォーマンスがどうこうという話は、そこと切り離して読んでもらえればと思います。
株式市場への影響という意味では、震災後に日経平均が急落しました。せっかく回復しかけていた資産がまた下がって、2011年の後半には-16〜-21%台まで悪化しました。
| 月 | 投資総額 | 資産総額 | 損益率 |
|---|---|---|---|
| 2011年9月 | 5,650,000円 | 4,696,066円 | -16.88% |
| 2011年10月 | 5,680,000円 | 4,442,182円 | -21.79% |
10月の-21.79%は、このあたりでの最悪値でした。
「またか」という感じでしたね。リーマンショックのときに-40%でもあまり気にならなかったので、-21%ぐらいはもう普通の出来事みたいな感覚でした。あのときに比べたら全然マシやし、という感じで。
でもいつになったらプラスになるんだろうとは思っていました。
2012年、じわじわと回復
2012年はじわじわ回復していく1年でした。
| 月 | 投資総額 | 資産総額 | 損益率 |
|---|---|---|---|
| 2012年1月 | 5,770,000円 | 4,718,438円 | -18.22% |
| 2012年4月 | 5,860,000円 | 5,735,004円 | -2.13% |
| 2012年11月 | 6,070,000円 | 5,813,127円 | -4.23% |
| 2012年12月 | 6,100,000円 | 5,992,200円 | -1.77% |
2012年12月で損益率-1.77%。
投資総額610万に対して資産が599万。差額は約11万円。リーマンショックのときに146万もの含み損を抱えていたことを考えると、やっとここまで来たなという感じでした。
年が明けたら、どうなるか。
この期間も積立ては続けてますが、並行して貯金もしつつ生活防衛資金も確保してました。
2013年1月、初めてプラスになった
2013年1月、損益率が+5.69%になりました。
投資を始めてから5年以上経って、初めてプラスになった瞬間です。
| 月 | 投資総額 | 資産総額 | 損益率 |
|---|---|---|---|
| 2013年1月 | 6,130,000円 | 6,479,011円 | +5.69% |
| 2013年2月 | 6,160,000円 | 7,295,075円 | +18.43% |
| 2013年6月 | 6,280,000円 | 8,497,251円 | +35.31% |
| 2013年12月 | 6,460,000円 | 9,471,673円 | +46.62% |
2013年はアベノミクスで日本株が急上昇した年でした。1月にプラス転換したと思ったら、2月には+18%、年末には+46%台まで行きました。
流石にここまでくると「あのとき投資をやめなくて良かった」と思ってました。
さらに成長が続いた2014年
勢いはそのまま続きました。
| 月 | 投資総額 | 資産総額 | 損益率 |
|---|---|---|---|
| 2014年1月 | 6,490,000円 | 9,780,583円 | +50.70% |
| 2014年7月 | 6,670,000円 | 10,193,053円 | +52.82% |
| 2014年12月 | 6,820,000円 | 11,978,373円 | +75.64% |
2014年末に資産が1,000万を超えました。
投資を始めたのが2007年ごろ。記録が残っている2008年7月時点では約250万だった資産が、2014年末に1,197万になった。7年ちょっとで5倍近い。
ただ正直、この数字を見てそこまで興奮したわけじゃなかったんですよね。「ああ、増えてるな」という感じで。毎月記録をつけていたので、じわじわ増えていくのは見えていたし、突然ドラマチックに増えたわけじゃなかったから。
これが長期投資の感覚なんだと思います。劇的な変化ではなく、気づいたら増えている。
リーマンショックから5年でプラスになった
振り返って思うのは、プラスになるまでに5年以上かかったということです。
これは長いと感じる人もいると思います。でも振り返ると、その5年間で何が起きていたかというと、
- ずっと積立を続けていた
- マイナスの間もコツコツ買い続けていた
- 結果的に安いときにたくさん買えていた
ということで、プラスに転換したときに一気に資産が増えたのは、その5年間の積み重ねがあったからだと思っています。
逆にいえば、あのマイナスの時期に積立をやめていたら、2013年以降の回復をうまく享受できなかった。一番安い時期に買えていなかったわけだから。
下落局面こそ、積立を続けることに意味がある。
頭ではわかっていたことが、5年越しで実感として確認できた気がしました。
後編では、2020年のコロナショックと、20年間の総決算をお話しします。
投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。