インデックス投資と高配当株投資、どっちがいいか【20年やった結論】

結論から言います。

20年やってきて、自分の軸はずっと同じで、全世界株を時価総額どおりに丸ごと持つインデックス投資が最適解だと思ってます(いわゆるオルカンです)。

じゃあ、なんで米国高配当(VYM)もやってるのか。理由は2つ。

  • 強制的に”利益確定”してくれるのが、自分に合ってたから
  • 将来ぶつかりそうな取り崩しが苦手という壁が、これで楽になりそうだから

なので、結論はこうです。初心者はインデックス(オルカン)でいい。米国高配当(VYM)は、“目的がある人”におすすめ。

自分もVYMを7年持ってて、今は年60万円の分配金が入ってきます。その実感も込みで、両者の違いと使い分けを話していきます。

つみたていぬ

「暇」なインデックスに、年4回の現金。
これがね、意外とクセになるんですよ。ボーナスみたいで。


① 2つの違いを、ざっくり整理

まず、仕組みから。

インデックス投資は、市場全体に連動する投資信託やETFを、買い続ける投資。オルカン(全世界株式)やS&P500が代表例です。分配金はほぼ出ず、利益は基準価額の上昇として、資産に積み上がっていきます。

高配当株投資は、配当・分配金の高い銘柄に投資する方法。持ってるだけで、定期的に現金が入ってきます。

ただ、ひとくちに高配当株といっても、けっこう幅があって。軸が2つあります。

  • 米国か、日本株か
  • 個別株か、ETF(詰め合わせ)か

個別株は、銘柄選びがほぼ命。どの会社を選ぶかで結果が大きく変わるんですが、これがかなり難しい。一方ETF(や投資信託)は、高配当の銘柄を何百社もまとめて詰め合わせてくれてるので、ラクだし失敗しにくい。

で、20年やってきた体感だと——高配当は、日本だと個別株、米国だとETFでやってる人が多い気がします(米国の個別でやってる人もいるので、決めつけじゃないですが)。

自分の場合は、米国のETF(VYM)。日本株の高配当については、後でちゃんと触れます。

インデックス投資米国高配当株投資
収益の形基準価額の上昇(含み益)配当・分配金(現金)
税金売るまでかからない受け取るたびにかかる
手間ほぼゼロやや多い(確定申告など)
向いてる目的資産を増やすキャッシュフローを作る

② インデックスが初心者向きな理由

理由は2つです。

トータルリターンが高い

長期で見ると、インデックス投資のトータルリターンは、高配当株を上回ることが多い。理由はシンプルで、高配当株は利益を”分配金”として外に出してしまうから。しかも、その分配金には毎回、税金もかかります。

一方インデックスは、配当を外に出さず、ファンドの中で再投資し続ける。複利が、そのまま乗り続けるんです。長く持つほど、この差はジワジワ開いていきます。

考えることが少ない

高配当株は、銘柄選び・配当の管理・外国税額控除の確定申告(→VYMの外国税額控除の話)…と、インデックスより考えることが増えます。初心者がいきなりやると、複雑さに疲れて、投資自体をやめちゃうリスクがある。

その点インデックスは、「買って、積み立てて、放置」でOK。

実際、自分が今やってることなんて、年末に、翌年の積立設定をするだけなんです。あとは、ほんとに何もしてません。「オルカンを買い続けるだけ」って、めちゃくちゃ楽なんですよ。

仕組みがシンプルなほど、長続きするんですよね。投資は、続けることが一番の正解なので。


③ それでもVYMをやる理由=高配当のリアルなメリット

自分がVYMもやってる理由を、もう少しくわしく。数字には出てこない、2つの強みがあるんです。

強制的に”利益確定”してくれる

含み益って、しょせん画面の中の数字なんですよね。売らない限り、手元には来ない。でも分配金は、実際に口座へ振り込まれる”現金”です。いわば、ほっといても勝手に利益確定してくれるわけ。

自分がVYMを持ち続けてるのも、これが理由のひとつ。年4回、分配金が入るたびに「ちゃんと増えとるな(複利で損はしてるが)」と感じられる。この感覚が、自分には合ってました。

取り崩しの”苦手”が、ラクになる

資産形成をしてると、「貯める」のには慣れます。でも「使う」のが、思った以上に難しい。せっかく増やした資産を、自分の手で削っていくのは、心情的にけっこうキツいんです。

その点、分配金は「強制的に利確している現金」なので、取り崩してる感覚がないんですよね。自分の場合、「VYMの分配金は自由に使っていい」と決めてから、ようやく投資が生活と繋がった感じがしました(→お金を使う練習:VYM分配金の使い道)。


④ 日本の高配当株は、どうなのか

「高配当株」と聞いて、米国ETFじゃなく日本の高配当株を思い浮かべる人もいますよね。NTT・三菱UFJ・JTみたいな個別株や、日本の高配当ETFがそれです。

実は自分も昔、1577(NEXT FUNDS 野村日本株高配当70)という日本株の高配当ETFを持ってた時期があります。国内の予想配当利回り上位70銘柄に投資するETFです。

でも、いつの間にか売却してました。理由はうまく言えないんですが、ぶっちゃけ「これではない!」と思ったから。なんか、そう感じたんだから、しょうがない。

で、今の感覚を整理すると——日本には、VYMやSCHDに相当する商品が、まだないんですよね。

VYMは約600銘柄に分散して、経費率は0.04%。SCHDは増配銘柄に絞った設計で、長期リターンも高い。この水準の商品が、日本にはまだない。

「米国ETFにこだわる必要はない」とは思ってます。ただ、日本の高配当ETFと比べると、VYM・SCHDのほうが完成度が高いのが現実。

「じゃあ日本の個別株を自分で組み合わせれば?」ってなると、それはそれで大変です。銘柄分析・入れ替え判断・税務管理と、やることが一気に増える。①で話した「シンプルだから続く」から、どんどん離れていく。本末転倒だな、と。

そして何より——銘柄を選ぶセンスが、自分には絶望的にないんです。今でも株式指標とか、ぜんぜん分かってません。まあ長年やってると、「今はなんとなく、こういう時期かな」ぐらいは分かってきますけど……ほんと、その程度。

だから結局、自分はVYM(米国の詰め合わせETF)に落ち着いてます。


⑤ 20年やった、自分のポートフォリオ

今の自分の形は、こうです。

  • オルカン(積立):毎月コツコツ積み立て継続。長期の資産成長を狙う
  • VYM(保有のみ):買い増しはほぼ止めて、分配金を楽しみに使う

インデックス一本じゃなく2つ持ってるのは、理論的な最適解を目指したからじゃなく、「自分が続けられる形」を選んだ結果です。

VYMの分配金は、今年とうとう年間60万円を超えました。これが毎年、勝手に入ってくる安心感は、けっこう大きい。実際、こんな感じで振り込まれます。

VYM配当(7年保有・ある四半期)

VYMを7年持ち続けた、ある四半期の配当($969.63/150円換算で約14.5万円)。これが年4回、勝手に入ってくるわけです。

これがほんと、地味にいいんですよ。なんて言うか——会社員でいうと、ボーナスみたいな「思わぬ収入」ですよね。一種の不労所得。お金って、入ってくるとなんでこんなに嬉しいんでしょうね。

しかもインデックス投資って、みんなが言うとおり、やることがなくて暇なんです。淡々と積み立てて、あとは放置。そこに、年4回の”現金”というちょっとした刺激が入る。これが地味に、いいアクセントなんですよ。

(VYMの実績はこちら→VYM分配金、年間60万円の実績公開


⑥ 結局、どっちを選ぶべきか

タイプ別に整理すると、こうです。

インデックス(オルカン)が向いてる人

  • 投資を始めたばかり
  • 手間をかけたくない
  • とにかく資産を最大限に増やしたい
  • 20〜40代で、取り崩しまでまだ時間がある

米国高配当(VYM)が向いてる人 (=冒頭で言った”目的がある人”)

  • 定期的な現金収入が欲しい
  • 取り崩しが苦手で、資産を使えない悩みがある
  • 確定申告など、多少の手間は許容できる
  • すでにインデックスをやってて、追加で始めたい

冒頭で「VYMは目的がある人に」と言ったのは、これです。ぼんやり”配当いいな”で始めるんじゃなく、“なぜ欲しいか”がはっきりしてる人向け。

そして「どっちか一方しか選べない」と考える必要もないです。インデックスをメインにして、増えてきたら高配当を足していくのが、自分には合ってました。

(ちなみに同じ”不労所得”でも、不動産投資をやらない理由は別に書いてます)


まとめ:迷ったら、インデックスでいい

長くなったので、サッとおさらいを。

  • 初心者は、インデックス(オルカン)でいい。シンプルで、長続きしやすい
  • 米国高配当(VYM)は、“目的がある人”に。キャッシュフローが欲しい・取り崩しが苦手、など
  • トータルリターンは、インデックスのほうが高くなりやすい
  • でも「現金が入ってくる安心感(=強制利確)」は、高配当ならでは
  • インデックスをメインに、余裕ができたら高配当を足す——が現実的

結局、どっちが正解かより、“自分が続けられる形”かどうかが大事なんですよね。投資は、続けることが一番の戦略——20年やって、本気でそう思ってます。

そして自分の場合は、軸はオルカン、サブで米国高配当(VYM)。年60万円の分配金を楽しみに使いながら、これからも淡々と続けていきます。


投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。

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