証券口座を3つに分けた失敗:楽天・SBI・マネックスでまとめるのが地獄だった

今、メインで使っている証券口座は楽天ひとつです。SBIに個別株が2つだけ残っていますが、金額にして15万ほど。ほぼ楽天に集約しています。

でも、昔はちがいました。

つみたていぬ

証券口座、いくつ持ってる?
昔なんと4つも持ってて、あとでまとめるのにヒィヒィ言ってたよ。これから始めるなら1つか2つで十分だからね。

楽天・SBI・マネックス。証券口座を3つ持っていた時期があります。

銘柄を13個も散らかしていた話は前回の記事で書きました。でも、散らかしていたのは銘柄だけじゃなかったんです。口座そのものも、散らかしていました。

楽天でETFと投信、SBIで個別株、マネックスで……たしかTOPIX連動型上場投資信託(1306)を買っていた気がします。なぜ3つも開いたのか。今となっては、理由も半分くらい忘れています。

そして数年後。これをひとつにまとめるのが、なかなかめんどくさかったんです。

口座を開くのは、一瞬です。ネットでポチポチやれば終わる。でも、まとめるのも、閉じるのも、開設の何倍も手間がかかる。 散らかすのは簡単、片づけるのは大変。これは本当に身をもって学びました。

だから先に結論を言っておきます。証券口座は、1つか2つで十分です。 もし2つ持つとしても、選ぶなら楽天かSBI。ここはもう、ほぼ答えが出ています。悩む必要はありません。

なぜそう言い切れるのか。私が3つに散らかして、片づけに苦労した話を順番にしていきます。


この記事の目次

  1. なぜ証券口座を3つも開いたのか
  2. で、何がめんどくさかったのか
  3. ……と思ったら、もう1つあった(ジョインベスト証券)
  4. で、結局どうまとめたか
  5. まとめ:散らかすのは一瞬、片づけは一生

なぜ証券口座を3つも開いたのか

正直に言うと、ちゃんとした理由はありません。

覚えている範囲で書くと、こうです。

  • 楽天証券 … 当時はETFの品揃えが強かった。だからメインにした。
  • SBI証券 … 業界最大手。とりあえず開いておけば間違いないだろう、くらいの気持ちだった気がします。(当時はまだ「イー・トレード証券」という名前でした)
  • マネックス証券 … ……理由、忘れました。たぶん何かのキャンペーンか、ある銘柄を買うためか。今となっては思い出せません。

ひどい話です。でも、当時の自分はこれが「賢い使い分け」だと思っていたんですよね。楽天はETF、SBIは個別株、と用途ごとに口座を分ける。そのほうがスマートで合理的だと、なんとなく信じていました。

ちがいます。用途で分けても、メリットなんてほぼありません。あるのはデメリットだけ。自分の資産が今いくらなのか、ひと目で分からなくなるんです。

で、何がめんどくさかったのか

口座を3つに分けて、いちばん後悔したのはここでした。

① 毎月の集計のために、3回ログインする

私は当時、毎月いちど自分の資産を集計していました。今いくらか、先月からいくら増えた(減った)かを記録していたんです。

これが、口座3つだと3回ログインしないといけない。

楽天にログインして数字を控えて、ログアウト。SBIにログインして控えて、ログアウト。マネックスも……という具合です。月1回とはいえ、地味に面倒でした。

※ 今ならマネーフォワードのような資産管理アプリで全口座をまとめて見られます。当時これがあったら、まだマシだったかもしれません。でも、そもそも口座が1つなら、そんなアプリすら要らないんですよね。

② 証券会社からのメールが、単純に3倍になる

、、、地味にめんどいです。

証券会社って、けっこう頻繁にメールを送ってくるんです。口座が3つあれば、そのメールも単純に3倍。受信トレイが、証券会社からのお知らせで埋まっていきます。

しかも内容の多くが、インデックス投資にはいらねーってやつばっかなんです。

  • 「夏のボーナスシーズン到来、積立を見直しませんか」
  • 「次世代ロボットファンド、新登場」

こういうのが、3社から代わる代わる届く。淡々と積み立てるだけの自分には、ほぼ全部ノイズです。雑念と言ってもいい。読まなくていいメールに、毎回ちょっとずつ判断を奪われます。

そして、もっと深刻なのがこれ。重要なメールが、その大量のお知らせに埋もれるんです。

口座が増えるほど受信トレイは騒がしくなって、本当に見るべき通知を見逃しやすくなる。さらに言えば、証券会社をかたったフィッシング詐欺メールへの警戒も、口座が多いぶんだけ難しくなります。「どれが本物のSBIからのメールか」を見分ける手間が増えるからです。

ここは、軽く見ないほうがいい。これからの自分の資産を守るという点で、口座を絞ることは地味にすごく重要なんです。受信トレイがシンプルなほど、おかしなメールに気づきやすい。

おまけ:確定申告も、口座が多いとややこしい

私は当時そもそも申告していなかったので無縁でしたが、複数の口座で利益や損失が出ていると、損益通算のために確定申告が必要になることがあります。口座が多いほど、ここも面倒になります。

……と思ったら、もう1つあった(ジョインベスト証券)

ここまで「3つ」と言ってきましたが、この記事を書きながら思い出しました。

もう1つ持ってました。ジョインベスト証券です。

野村證券のネット版、みたいな位置づけの証券会社でした。なぜ開いたのか。これも記憶があいまいなんですが、たぶん「現金がもらえるキャンペーン」をやっていたから、という理由だった気がします。我ながら、ひどい。

しかもここ、何も買っていません。 たぶんキャンペーンでもらった5,000円くらいが入っていて、それをそのまま引き出した覚えだけがあります。完全に、キャンペーン目当ての開設です。

そして極めつけ。このジョインベスト証券、2009年に野村證券の本体に吸収されて、今はもう存在しません。 散らかした口座を片づける前に、会社のほうが先に消えていたわけです。

…これ、笑い話みたいですけど、「とりあえず複数の口座を作っちゃう」のって、初心者あるあるだと思うんですよね。キャンペーン、ポイント、なんとなくの安心感。気づいたら口座だけが増えている。当時の私が、まさにそれでした。

で、結局どうまとめたか

長い遠回りの末、今はこうなっています。

  • 楽天証券 … メイン。投信もETFも、現在の積立もぜんぶここ。
  • SBI証券 … 個別株が2つだけ残っています。金額にして15万ほど。
  • マネックス証券 … ここ数年まったく使っていなかったので、解約しました。
  • ジョインベスト証券 … (野村證券に吸収されて消滅)

楽天証券1本です。SBI証券に個別株が2つ残っていますが、これは趣味で持っている株で、金額も15万ほど。だから無理にまとめず、これはこれで別管理でいいと考えています。大事なのは、メインを1つに決めて、新しいお金はそこに集めること。これだけで、資産の全体像がぐっと見やすくなりました。

毎月の集計も、今はほぼ楽天証券を見るだけ。あの「3社ぶんログイン」の手間が、ウソみたいになくなりました。

つみたていぬ

「移管」って言葉、聞いたことある?
口座をまたいで商品を引っ越しできるよ。実際にやった話、聞いてみて。

実際にやった「移管」の話

口座をまとめるとき、私は移管というのを実際にやりました。

移管というのは、証券口座をまたいで金融商品を移すことです。たしかSBI証券から楽天証券へ、なにかの投信を移した記憶があります。今はネットで完結できると思いますが、当時は紙ベースで手続きしました。

移管のいいところは、商品の買付価格(取得単価)や損益率を、そのまま持ってこられることです。「証券口座をまたいで商品を動かせるのか、おぉ、これはいいもんだな」と、当時はこんなことができるんやって思った記憶があります。

ただ、マネックス証券の1306は、移管しませんでした。 なぜか。……めんどくさかったからです。

しかも移管には、手数料もかかります。マネックス証券の場合、1銘柄あたり3,300円。手間をかけたうえにお金まで取られるとなると、なおさら腰が重くなる。

もうね、めんどいんですよ。「多少の利益くらいなら、もう売ってまえ」と。そして楽天証券で同じ商品を買い直せばいい、と。実際そうやって、売却→買い直しで処理した気がします。

でも、これには明確なデメリットがあって。売って買い直すと、買付価格がリセットされるんです。つまり、これまで積み上げてきた損益が、表示上ゼロからのスタートに戻る。 「理論上は問題ないだろ」と言われればそれまでなんですが、今までコツコツやってきた投資の含み益が、画面上でリセットされるのは……正直、あんまり気分のいいものじゃなかったです。

移管すればリセットは起きません。でも、移管は移管で手間も手数料もかかる。売って買い直せば手軽だけど、今度は損益がリセットされる。結局、どっちを選んでも一長一短で、面倒なことに変わりはないんです。

そして、これは他人事じゃありません。もしあなたが今、複数の口座を持っているなら、将来のどこかで、このめんどくさい2択を迫られる場面が必ず出てきます。 口座を分けたままにしておく限り、いつか「移管するか、売って買い直すか」を考える日が来るんです。

こうやって、片づけるときには必ずどこかで手間が発生する。だったら答えはひとつで、そもそも最初から散らかさないのがいちばんラク、というわけです。

もうひとつ、大事なことを。口座をまとめるなら、投資金額が大きくならないうちにやるべきです。

理由はシンプルで、金額が小さいうちなら、売って買い直しても税金はたいしたことありません。でも、金額が大きくなってからだと、売却益にかかる税金の負担が無視できなくなる。 そうなると「税金を払ってまで売りたくない」と、半ば感情的に、移管を選ばざるを得なくなります。選択肢が、実質的に狭まってしまうんです。

だから、口座を開いて商品を買ってみて、「あれ、この口座、なんか違うな」と思ったら。傷が浅いうちに、さっさと決断したほうがいい。 金額が膨らんでからでは、どっちを選んでも痛い。早く動くほど、ラクに片づきます。

これから始める人へ

ちなみに今は、マネーフォワードのような資産管理アプリを使えば、複数口座でも資産をまとめて見られます。口座が分かれている人には、これはこれで有効な手です。

でも、私は使っていません。 なぜなら、楽天証券だけ見ていればいいから。アプリで束ねる必要すらない。口座を1つに絞るというのは、つまりそういう身軽さなんだと思います。

最終的には、自分なりに口座を使い分けられるようにはなりました。でも振り返ってみると、結局のところ2つもあれば十分だったんです。あの4つは、明らかに多すぎました。

だから、これから始める人へ。楽天証券かSBI証券、自分が使いやすいと思うほうを選べばいい。 どちらもネット証券の二大巨頭で、品揃えもコストも申し分ありません。ここで迷うだけ時間のムダです。

(どちらがいいか迷うなら、楽天証券とSBI証券を比較した記事でじっくり検討してみてください。)

そして、これだけは強めに言わせてください。NISA口座は、絶対に「わけのわからないところ」で開設しないこと。

NISAは制度上、1人1口座しか持てません。しかも金融機関を変えるのが、これがまた面倒なんです。最初に変なところで開いてしまうと、後々ほぼ確実に「移したい」となって、余計な手間を背負います。これは間違いない。

特に、地元の銀行の窓口でNISAを開くのは、個人的には最悪手だと思っています。 手数料の高い投信をすすめられがちだし、ネット証券のような品揃えもない。「窓口の人がいるから安心」は、長期投資においては、むしろ高くつきます。

最初の1社を、楽天証券かSBI証券にしておく。たったこれだけで、私がやらかした遠回りは、まるごと回避できます。

楽天証券で始めるなら、口座開設の手順を5ステップでまとめた記事もどうぞ。

まとめ:散らかすのは一瞬、片づけは一生

最後に、ぎゅっとまとめます。

私は若い頃、証券口座を4つ持っていました。楽天証券、SBI証券(当時イー・トレード証券)、マネックス証券、そしてジョインベスト証券。深い理由はなく、品揃えやキャンペーンで、なんとなく増やしていっただけです。

その代償が、これでした。

  • 毎月の集計のために、何回もログイン
  • まとめるにも、移管か売却かの面倒な2択
  • メールが口座ぶんだけ増えて、大事な連絡もフィッシングの見分けもつきにくくなる

口座を増やすのは一瞬。でも、片づけるのは何年もかかります。

だから、これから始める人への結論はシンプルです。証券口座は1つ、多くても2つ。選ぶなら楽天証券かSBI証券。 それ以上は、たぶん要りません。

私はさんざん遠回りしましたが、あなたはその必要がない。最初の1社さえ間違えなければ、この記事に書いためんどくさいことは、まるごと起きないんですから。

投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。

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