「1億あれば絶対に辞める」と思っていました。いま2億を目指しています
資産形成「1億あれば、絶対に仕事を辞めたるけどな」
10年くらい前、本気でそう思っていました。
いま投資資産は1億を超えています。仕事は辞めていません。 それどころか、次は2億を見ています。
なんで!?
この記事の目次
- 目標の刻み方が、途中からおかしくなります
- 1,284万のときに「3億円プロジェクト」と名付けました
- 18年分の記録を並べます
- 間隔が、どんどん短くなっています
- 7年計画が、2ヶ月で終わった日
- 1億に着いた夜のメモ
- そして、いま2億を目指しています
- どうしたらいいんや
1. 目標の刻み方が、途中からおかしくなります
自分が置いてきた目標を、順番に並べます。
| 目標 | ひとつ前からの倍率 |
|---|---|
| 1,000万 | — |
| 3,000万 | 3倍 |
| 5,000万 | 1.7倍 |
| 1億 | 2倍 |
| 2億 | 2倍 |
3,000万から5,000万は自然です。少し上を見ている、という程度。
おかしいのは、5,000万の次がいきなり1億になっていることです。
なんで? と自分でも思いました。2倍ですよ、2倍。7,000万でも8,000万でもいいはずなのに、なぜか1億を目指してしまう。
そして1億に着いたら、また2倍です。
理由を考えてみたんですが、たぶんキリのいい数字に引っ張られているだけです。7,300万を目標にする人はいません。1億という言葉が先にあって、そこに向かってしまう。
世間が「億り人」と呼ぶのも1億です。自分の生活費とも、必要額とも、何の関係もない数字なのに、そこが基準になっている。
2. 1,284万のときに「3億円プロジェクト」と名付けました
投資方針書を、18年ぶん残しています。毎年1月に書いているものです。
2016年のぶんを開いたら、こう書いてありました。
資産設計及び投資方針書 「資産3億円プロジェクト」
2016年です。そのときの投資資産は1,284万円でした。
23倍です。
もちろん本気の計画ではありません。大きい目標を掲げておけば、その途中にある1億くらいは通過するやろ、というやつです。よくある発想だと思います。
ただ、この名前が10年間ずっとタイトルに残り続けています。毎年書き足しながら、消していない。
3. 18年分の記録を並べます
投資資産だけを抜き出した、年末の数字です。貯金も確定拠出年金も子どものお金も入れていません。
| 年 | 投資資産 |
|---|---|
| 2008年 | 218万 |
| 2010年 | 478万 |
| 2013年 | 947万 |
| 2016年 | 1,284万 |
| 2019年 | 1,871万 |
| 2021年 | 3,549万 |
| 2023年 | 5,222万 |
| 2024年 | 7,275万 |
| 2025年 | 8,905万 |
| 2026年8月 | 1億240万 |
最初の5年は、ほとんど動いていません。リーマンショックのど真ん中に始めたので、当然といえば当然です。そのあたりはインデックス投資を20年続けた記録に書きました。
4. 間隔が、どんどん短くなっています
節目に着いた時期を並べると、こうなります。
| 節目 | 到達 | ひとつ前から |
|---|---|---|
| 1,000万 | 2014年 | 6年 |
| 2,000万 | 2020年9月 | 6年2ヶ月 |
| 3,000万 | 2021年6月 | 9ヶ月 |
| 5,000万 | 2023年8月 | 2年2ヶ月 |
| 8,000万 | 2025年10月 | 2年2ヶ月 |
| 1億 | 2026年5月 | 7ヶ月 |
1,000万から2,000万に6年かかって、8,000万から1億は7ヶ月です。
ここに、目標が上がっていく理由の半分があると思っています。
着くのが速すぎる。少し上に目標を置いても、すぐ通過してしまう。だから次を置くときに、つい大きく取る。
もう半分は、単純に相場です。
2021年以降の増え方は、自分が入れた額とはほとんど関係ありません。月に35万まで積立を引き上げた時期もありますが、年間400万ちょっとです。それで1年に1,600万増えているなら、差の1,200万は相場と円安です。
自分がやったことではない。そこを取り違えると、目標だけが勝手に膨らみます。
5. 7年計画が、2ヶ月で終わった日
いちばん恥ずかしい記録が残っていました。
2024年1月に、新NISAの計画を書いています。非課税枠1,800万を5年で埋める、という中身です。
その計画書の目的欄に、資産の目標も書いてありました。
今後5年の投資方針は新NISAの1800万非課税枠を速攻でうめ、7年後に総資産1億を目指す(2031年)
枠を埋めるのが5年。資産1億は、その先の7年後。2031年です。
その2ヶ月後、メモにこう書いてありました。
3月 1億いってるんじゃねっと思ってすべて計算(貯金債券1358 投資資産6280 確定拠出1290 ジュニアNISA子供預金1164 すべてで1億92万)
7年計画が、2ヶ月で終わっています。
このときのことは覚えています。相場が良くて、投資資産の口座をながめていました。そこでふと思ったんですね。
確定拠出年金も、子どものお金も、貯金も、ぜんぶ足したらどうなるんやろ。もしかして、いってるんちゃうか。
計算してみたら、本当に届いていました。1億92万円。すげーな、えらいとこまで来たで、と思って書いています。
ただ、これで達成したとは思っていませんでした。頭にあったのは、あくまで投資資産だけの1億だったからです。
だから3章の表も、投資資産に揃えました。そして自分でも、着いたことにしていません。実際に着いたと思えたのは、この2年後です。
6. 1億に着いた夜のメモ
2026年5月のメモに、こう書いてあります。
5月 一時的に投資口座だけで9,970万まできた、あと30万で1億やったけど惜しい
5月22日夜の23時前 確認したら超えてた、投資資産だけで1億きた、長かった、やっぱ嬉しいわ
その夜のことはインデックス投資を20年続けた記録(後編)に書きました。
「長かった」と書いています。18年です。
面白いのは、その2週間前に「あと30万で1億やったけど惜しい」と書いていることです。9,970万でも十分すごい数字のはずなのに、惜しいと書いている。
30万足りないだけで、まだ着いていないことになる。
数字にキリをつけたがる癖が、ここにも出ていました。そしてキリのいい数字は、次もまたキリがいい。だから2億になります。
7. そして、いま2億を目指しています
同じ方針書の、2024年5月に作った3ヶ年計画です。
最終目標 資産3億円(2億を投資資産、1億を流動性資産でもつ)まずは投資資産の2億を目指す
冗談で名前をつけた「3億円プロジェクト」に、内訳がついています。
しかも「まずは2億」です。1億に着く2年前の時点で、もう次を見ていました。
出口の記事にも書いていました。
資産が2億を超えたら。あるいは、あと3年から5年。
新NISA出口戦略です。1億ある人間が、辞める条件として2億と書いている。あの記事自体が証拠になっています。
では2億に着いたらどうなるのか。
たぶん、また同じことを書きます。「3億あれば」と。そのための名前は、もう10年前につけてあります。
8. どうしたらいいんや
まとめます。
| 当時思っていたこと | 1億あれば絶対に辞める |
| いま | 1億ある。辞めていない |
| いまの目標 | 投資資産2億(最終的に3億) |
| 名前をつけた時期 | 2016年、投資資産1,284万のとき |
| 到達の間隔 | 1,000万→2,000万は6年。8,000万→1億は7ヶ月 |
着くたびにゴールが動くので、「いくらあれば足りるか」に答えが出ません。
これは出口戦略の記事で「辞める時期が決まらない」と書いたのと、たぶん同じ構造です。金額でも決まらない。
擁護できる面もあります。目標が上がり続けたから、18年やめずに続いたとも言える。1,000万で満足していたら、たぶんどこかで積立を止めていました。
ただ、最近は相場が良すぎます。2021年からの増え方を、自分の実力だと思ったら終わりです。 そこは肝に銘じておきたい。
たぶん、ゲームを間違えています
書きながら気づいたことがあります。
いつのまにか、資産の数字で高得点を狙うゲームをやっています。1億の次は2億、その次は3億。点を伸ばすゲームです。
でも、自分がやるべきゲームはそれではないはずです。
人生の幸福を最大にすること。それが本来のゲームで、資産はそのための道具でしかない。
道具の目盛りを伸ばすことが目的になっているなら、それは間違っています。早く軌道修正したほうがいい。
頭では分かっています。分かっているんですが、2億、ちょっと狙ってみたい気もするんですよね。
なんでや!?
答えは出ていません。どうしたらいいんや、というのが正直なところです。
いま2億が見えてきた気がしています。いや、2倍ですよ、2倍。
投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。