普通の会社員が1億になるまで、銀行口座はこの形でした
家計管理お金の置き場は、3つに分けています。
| 器 | 中身 |
|---|---|
| 今月使うお金 | 地方銀行。残高20万円で回す |
| 現金プール | 楽天銀行。水位を800〜1,000万円に保つ |
| 増やすお金 | 証券口座。溢れた分を流す |
先に書いておくと、口座の分け方で1億になったわけではありません。20年、淡々と積み立てただけです。
ただ、その20年でこの形はほとんど変わりませんでした。崩れなかったので、たぶん自分には合っていたんだと思います。
そして、なぜ分けているのか。管理のためだけではありませんでした。
目隠しのためです。
見えてしまうと、使ってもええかなって思うやろ。
この記事の目次
- 今月使うお金 … 残高20万円で回します
- 現金プール … 水位を保ちます
- 増やすお金 … 溢れた分を流します
- マネーフォワードを入れていません
- 目的別口座も使っていません
- 子どもの分だけは、分けています
- 分けているのは、目隠しのためでした
- 金額は、参考にしなくていいです
1. 今月使うお金 … 残高20万円で回します
給与が振り込まれるのは地方銀行です。
ここから各種の引き落としが出ていきます。生活費のクレジットカードも、この口座に紐づけています。
| 入ってくる | 給与、児童手当。月30万円ほど |
| 出ていく | 生活費のカード、保険、学校関連。月25〜30万円 |
| 残高の目安 | 20万円くらい |
入ってきた分がだいたい出ていって、残るのは20万円くらいです。
溜まったら、手で移します
残高が20万円を超えてくると、余った分を楽天銀行へ移します。
この移動は、手でやっています。自動振込にしていません。
自動化できるのは分かっています。地方銀行なので手続きが面倒という事情もありますが、それだけでもありません。手で動かすとお金が動いた実感があるからです。
とはいえ、まったく無駄な作業なので真似しないほうがいいです。
地方銀行を残している理由
ネット銀行に一本化することもできます。でもしていません。
ひとつは、学校関連の引き落としが、結局ここでないと通らないからです。子どもが3人いるとそこそこあります。
もうひとつは、この口座で生活を回すリズムができているからです。ここについては、あとの章で書きます。
2. 現金プール … 水位を保ちます
楽天銀行がメインです。ここが現金プールになっています。
入っているものを並べます。
| 生活防衛資金 | 万一のときの備え |
| 特別費 | 車、家電、家の修繕、冠婚葬祭 |
| 貯金 | 使い道の決まっていない分 |
| VYMの分配金 | 年4回、ここに入ってくる |
全部まとめて入っています。 中で分けていません。
見ているのは、水位だけです
管理は単純です。残高がいくらか、それだけを見ています。
| 心地いい水位 | 800〜1,000万円 |
| 1,000万円を超えたら | 多いと感じるので、投資に流す |
| 600万円を下回ったら | 黄色信号。積み直す |
内訳は数えていません。生活防衛資金がいくらで特別費がいくら、という管理をしていない。総額だけです。
放流の記録
大きく水位が下がったのは、2回とも車でした。
| 年 | 出た金額 |
|---|---|
| 2017年 | 300万円 |
| 2024年8月 | 260万円 |
車を買うと決めたら、まずは底上げをしてから支払います。買ったあとは水位が落ちるので、そこから積み直します。
この2回は、もともと1,000万円以上ありました。だから足したのは100万円ほどです。
突然の出費にも、迷いません
この夏、クーラーが壊れました。
こういうとき、躊躇なく出せます。 現金プールに特別費があるからです。
見ないための仕組みだと書きましたが、必要なときに迷わず使えるのも、まとめて置いている効果だと思っています。
いつでも買えると思うと、買わなくなります
もうひとつ、自分でも意外だった効果があります。
生活用の口座は、決まった額で回すようにしています。だから衝動的に欲しいものがあると、そこでブレーキがかかります。
ただ、現金プールには自由に使っていいお金があります。VYMの分配金がそうです(→お金を使う練習)。買おうと思えば、買えます。
そう分かっていると、急ぐ理由がなくなります。
「いつでも買えるしな」と思っているうちに、買わなくても満足していることがある。結果として、本当に欲しいものだけ買うようになりました。
見ないようにしていると書いたのと、矛盾しそうです。でも少し違いました。
意図的に見えなくしているのは、衝動のほうです。余裕まで消しているわけではありません。
日常からは隠して、あることだけ知っている。この状態がちょうどよかったんです。
3. 増やすお金 … 溢れた分を流します
プールから溢れた分が、証券口座へ流れます。
毎月の積立額は年の初めに決めていて、そこは動かしません。相場が下げたときや、まとまった資金ができたときに、プールから追加で流すことがあります。
このあたりの決め方は一括投資と積立投資のハイブリッドに、20年の入金記録つきで書きました。
4. マネーフォワードを入れていません
家計管理アプリを使えば、口座をまたいで残高を一覧できます。便利だと思います。
でも入れていません。
理由は、全部見えてしまうからです。
見えると、感覚が狂います
生活の口座に20万円しかない。その感覚で、毎月の生活が回っています。
でもアプリを開けば、プールの800万円も一緒に表示されます。そうすると「まあ、あるしな」と思ってしまう。
あると分かっていると、使ってもいいかなと思ってしまうのが嫌なんです。
余計な判断が増えるのも、嫌でした
嫌なのは、そこだけでもありません。
金額が目に入ると、「このお金、何やったっけ」と中身を考え始めます。生活防衛資金なのか、特別費なのか、投資に回す分なのか。
考えたところで、何も決まりません。見えるたびに、要らない判断が増えるだけです。
水位だけ見ていれば、そこは考えずに済みます。
残高が見えるものは、スマホに入れていません
家計管理アプリだけではありません。
銀行のアプリも、証券のアプリも、スマホに1つも入っていません。
見ようと思えばパソコンから見られます。でも一手間あるだけで、見る回数が全然違います。
5. 目的別口座も使っていません
ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)には目的別口座という機能があります。ひとつの口座の中を、目的ごとに袋分けできる仕組みです。
便利そうに見えます。でも自分用には使っていません。理由が2つあります。
① 分けても、結局まとめて見えます
目的別に分けても、画面には総額も一緒に表示されます。
袋分けした意味が、そこで薄れます。見えてしまうなら、目隠しになりません。
② 生活防衛資金が、固定ではありません
こちらのほうが大きいかもしれません。
生活防衛資金は「生活費の2年分」で考えています。金額を先に決めているわけではありません。
だから生活費が変われば、生活防衛資金も変わります。子どもの教育費が増えれば上がるし、子どもが独立すれば下がります。家族の状況で、毎年動きます。
そのうえ、聞かれ方でも答えが変わります。
| 聞かれ方 | 自分の答え |
|---|---|
| 割ったらまずい額は | 200万円ほど |
| あれば安心な額は | 400〜500万円 |
| 実際に置いている額は | 800〜1,000万円 |
同じ言葉なのに、3つとも違う数字が出てきます。
袋分けするには、このうちどれかを選んで、金額を確定させないといけません。それができませんでした。
絶対値で考えると、柔軟に動けなくなります。
だからプールにまとめて、水位だけ見ています。
6. 子どもの分だけは、分けています
例外がひとつあります。
子どものお金だけは、別の銀行の、別の口座に置いています。ドコモSMTBネット銀行の目的別口座です。
児童手当を貯めていて、いま210万円ほど。こどもNISAに入れる予定で、3人で割るとひとり80万円くらいになります(→ジュニアNISAとこどもNISAは併用できる?)。
理由は単純です。
使ったらあかんお金だから、物理的に分けています。
自分の分は、使っていいお金です。だから分ける必要がありません。
子どもの分は、見えても問題ありません。使う選択肢がないからです。
7. 分けているのは、目隠しのためでした
ここまで書いてきて、自分でも整理がつきました。
3つに分けている理由は、見える金額を小さく保つためでした。
| 見えているもの | |
|---|---|
| 生活の口座 | 20万円前後 |
| プール | 800万円。でも普段は開かない |
| 一覧できる道具 | 入れていない |
毎月30万円ほど入ってきて、25〜30万円が出ていく。目に入るのは、その残りの20万円だけです。
800万円は存在していますが、日常では見えていません。
投資でも、同じことをしていました
利益が出たら売りたくなる?という記事で、こう書きました。
売りたくなるのは、見ているからです。
資産を見るのは月に1回5分だけ。証券アプリはスマホに入れていない。見ないから、余計なことをしない。
銀行でやっていたのは、その支出版でした。
| 投資 | 見ていないから、売りたくならない |
| 支出 | 見えていないから、使いたくならない |
20年かけてつくっていたのは、自分に見せない仕組みでした。
意識してやってきたわけではありません。あとから並べてみたら、同じことをしていたという話です。
8. 金額は、参考にしなくていいです
ここまで金額を出してきましたが、そこは参考にしなくていいと思います。
持ち帰ってもらえるとしたら、設計のほうです。
- 生活の口座は、少額で回す
- 残りは、普段見ないところに置く
- 全部を一覧できる道具は、入れない
貯金が50万円でも、同じことができます。むしろ額が小さいほうが効果があるかもしれません。20万円で回して、30万円を見ないところに置く。それだけです。
まとめ
- お金は今月使うお金・現金プール・増やすお金の3つに分けています
- プールは水位だけ見ています。内訳は数えていません
- マネーフォワードは入れていません。全部見えると感覚が狂うからです
- 目的別口座も使いません。 分けても見えるし、金額を確定できないからです
- 子どもの分だけは分けています。使ってはいけないお金だからです
20年変わらなかったのは、たぶんラクだったからです。考えることが少ない形になっていました。
参考になるかは分かりませんが、自分はこうしてます。
これは個人の記録です。ちょうどいい金額や管理方法は、家族構成や収入によって大きく変わります。判断はご自身でお願いします。