一括投資と積立投資のハイブリッド。20年やって、この形に落ち着きました

インデックス投資

「一括投資と積立投資、どっちが有利か」という話があります。

理論では一括のほうが有利とされています。まとまった現金が手元にあるなら、分けずに早く入れたほうがいい、と。検証記事はたくさんあるので、そちらに任せます。

自分がやってきたのは、どちらか一方ではなく、両方でした。

ベース毎月の積立。先に決めて、絶対に途切れない
追加投入暴落したとき。資金ができたとき
一括もう手元にあるお金は、まとめて入れる

積立と一括のハイブリッドです。20年やって、この形に落ち着きました。

つみたていぬ

ベースだけは、絶対に切らさんようにしてるで。

この記事の目次

  1. 20年の入金記録から、特徴的な年を出します
  2. ベースを、先に決めます
  3. そのうえで、資金を追加します
  4. ベースを一括にしない理由
  5. まとまってあるお金は、一括で入れています
  6. 毎月にしている、もうひとつの理由
  7. はっきり言って、積立は簡単です

1. 20年の入金記録から、特徴的な年を出します

まず、実際に毎月いくら入れてきたかです。全部は多いので、特徴が出ている年を抜き出します。

月の入れ方年間
20082月に170万円、あとは3万〜42万350万円
2011〜2014毎月3万円。4年間、1円も変えず各36万円
20195万〜13万102万円
2020ふだん10万前後 + 3〜5月に35万前後280万円
202125〜30万 + 11〜12月に90万×2460万円
20221〜3月に90万×3 + 5万〜40万440万円
20235万円まで落とした70万円
2026毎月15万円年180万円の予定

年ごとの合計は毎月いくら積み立てるべきかに全部出しました。ここで見てほしいのは、その中身です。

月3万円から90万円まで、30倍の幅があります。

ただ、ひとつだけ揃っているものがあります。

20年間、入金がゼロの月は一度もありません。


2. ベースを、先に決めます

毎月いくら積み立てるかは、年の初めに決めます。

順番はこうです。

  1. 年間の収入から、年間の支出を引く
  2. だいたいいくら投資に回せるかが出る
  3. 12で割る

今年(2026年)の実際です。

年間の収入から支出を引くと、今年は約180万円残る計算でした。

生活防衛資金はすでに約800万円を確保できています。そこは足りているので、この180万円は貯金に回さず、すべて投資に入れることにしました。

投資に回す額約180万円
12で割ると月15万円

これがベースです。設定してしまえば、あとは自動で回ります(→楽天カードと楽天キャッシュの積立設定)。

積立をしているというより、年間の予算を月々に分けているだけです。

来年は、落とす予定です

同じやり方で、来年の分も考えています。

  • 年間120万円くらいに落とす
  • 少し貯金するか、こどもNISAに回すか
  • だから月5万円か10万円の積立になりそう
  • NISAの残り枠は、SMTの売却で埋める

毎年、金額が変わります。2011年から2014年は月3万円、2021年は月25〜30万円、2023年は月5万円でした。投資額を減らした年の話は投資額を半分に減らした年がありますに書きました。


3. そのうえで、資金を追加します

ベースだけではありません。状況によって、資金を追加します。

追加するのは、だいたい2つの場面でした。

① 相場が大きく下げたとき

2020年のコロナショックです。ふだん10万円前後だったところに、3〜5月は35万円前後を入れています。

このときの中身はコロナショックで3倍レバレッジを買った話に全部書きました。

念のため書いておくと、暴落を待って現金を残しているわけではありません。 ベースの積立は止めずに続けたうえで、たまたま大きく下げたときに、余剰資金があれば追加するというだけです。

2020年は、意図的にリスク資産の割合(エクスポージャー)を上げた年でした。この考え方はエクスポージャーとリスク許容度は、別のものですに書いています。

② 資金ができて、加速したいとき

2021年11月から2022年3月にかけて、90万円を5ヶ月連続で入れています。この5ヶ月の追加分だけで450万円です。

このときはベースが月25〜30万円だったので、ベースの3倍以上を追加していたことになります。

今年は、追加していません

2026年はベースの月15万円だけで、追加はゼロです。

貯金が約800万円あって、いま追加で投資に回す必要を感じていないからです。

追加しないことも含めて、毎年決めています。

来年もし買い場が来れば、余剰資金から100万円くらい入れるかもしれません。そのときは追加します。


4. ベースを一括にしない理由

年間の投資額が決まっているなら、1月にまとめて入れてもいいはずです。理論からすれば、そのほうがいい。

やっていません。 理由は2つあります。

① 1月に、現金が大きく減るからです

年間ぶんを1月に入れると、その月だけ手元の現金がガクッと減ります。

損をするわけではありません。現金が投資資産に変わっただけで、総資産は動いていない。頭では分かっています。

それでも、口座の残高が減っているのは、なんとなく嫌でした。

毎月に分けると、出ていく投資額と、入ってくる給与がだいたい相殺されます。

1月の見え方
年初に一括年間ぶんが一気に出ていく。大きく凹む
毎月に分ける出ていくが、給料も入る。ほとんど変わらない

同じ金額を、同じ年に入れています。変わるのは見え方だけです。

② 途中で、軌道修正しやすいからです

こっちのほうが大きいかもしれません。

仕事を辞めるとか、大きな出費が出るとか、予想していないことは起きます。

そのとき毎月の積立なら、積立額を変更するだけで済みます。

年初に一括で入れたあとは、そうはいきません。手元の現金を増やす方法は、いまある投資資産を売却することになります。

理屈の上では、それでいいはずです。必要な分だけ売れば済む話で、損も得もありません。

でも、売るのには抵抗があります。

積立額を変更するのと、資産を売却するのとでは、心理的に大きな差があります。

2011年から2014年、月3万円まで絞っていた時期があります。あのころは貯金を優先していました。投資額を下げるだけで、貯金との配分を変えられたわけです。


5. まとまってあるお金は、一括で入れています

ここまで積立の話ばかり書きましたが、一括もやっています。 むしろ、けっこうやっています。

入れ方
給料から出す分(年180万円)毎月
特定口座のSMTを売った分(年180万円)翌年1月にまとめて
子どもの分(ジュニアNISA・こどもNISA)年始に一気に

年末に特定口座のSMTを売って、翌年1月の成長投資枠でまとめて買っています。この計算は特定口座を新NISAへ移し替えたら得なのかに書きました。

子どもの分は、迷いませんでした

ジュニアNISAは、年間の積立にせず、年始に一気に入れていました。こどもNISAも、たぶん同じようにやります。

早く入れたほうがいいと分かっているからです。ここでは悩んでいません。

下の2つには、共通点があります

もう手元にあるお金だ、ということです。

  • 給料 … これから毎月入ってくる。だから毎月入れる
  • 売却したお金・子どもに渡すお金 … もう手元にある。だから早く入れる

「手元に来たら、早く入れる」で全部説明がつきます。

なぜ早いほうがいいのか。長期的に株式市場が成長することを前提にすると、まとまったお金は早く市場に置いたほうが、期待値では有利になりやすいからです。この点はバンガードなどが過去データで検証しています。

例外はベースを12で割るところだけで、そこだけが理屈ではなく気持ちの問題です。


6. 毎月にしている、もうひとつの理由

有利不利とは関係のない理由が、もうひとつあります。

記録が面白いからです。

毎月1回、資産を記録しています。年初に一括で入れると、記録は1月に大きな数字がひとつ並ぶだけです。毎月なら12個並びます。

1章の表も、月ごとに見るから面白いわけです。年間の合計だけなら、ただの数字です。

理由としては弱いです。でも20年続いたものの理由なんて、案外このあたりだと思っています。


7. はっきり言って、積立は簡単です

20年やってきて、いちばん言いたいのはこれです。

積立は、圧倒的に簡単です。

  • 決めるのは年に1回、年間の投資額だけ
  • あとは12で割って設定するだけ
  • クレジットカード積立なら、設定したら自動
  • 給与と相殺されるので、凹まない
  • 状況が変われば、止めるだけで調整できる

一括にすると、毎回「いつ入れるか」を考えることになります。考える回数が増えると、手が止まります。

有利かどうかより、続けられるかどうかでした。

「ハイブリッド」の中身

今年の投資方針は暴落でも迷わない。たった一枚の投資方針書にも書きましたが、そこでは「ハイブリッド」と一言で済ませています。

中身を開けると、こういうことでした。

ベース給料から出す分。毎月、自動
追加投入暴落や、資金ができたとき。手動で入れる
一括もう手元にあるお金(売却分・子どもの分)。まとめて

まとめ

毎月のベースを先に決める。そのうえで、必要なときに資金を追加する。

もう手元にあるお金は、早く入れる。

20年やって、残ったのはこれだけでした。

自分にとっては、理論上の差より、続けられる形を作ることのほうが大きかったと思っています。

参考になるかは分かりませんが、自分はこうしてます、ということです。


投資は自己責任でお願いします。この記事は個人の記録であり、特定の手法を推奨するものではありません。

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