来年は積立を月3万円に減らします。それでも新NISAの360万円は、1月にほぼ埋まる【2027年の計画】

新NISA・制度

そろそろ10月です。

毎年この時期になると、来年の計画を漠然と考え始めます。家計簿を見て、来年いくら投資に回すかを決めて、年末に方針書にまとめる。20年近く、この流れでやってきました。

今年考えたのは、積立を減らすことです。

いまは毎月15万円を積み立てています。これを、来年は月2〜5万円の間まで下げます。たぶん3万円になるような気がします。

それでも、新NISAの360万円は埋めます。しかも、ほぼ全部を1月に入れます。

お金の入れ方を「毎月の給料から」から「持っている資産を移す」に切り替える、という計画です。


この記事の目次

  1. いまのポートフォリオ
  2. 2027年は、こうします(案)
  3. なぜ積立を減らすのか
  4. 減らすと、NISAが埋まらない
  5. 1月にほぼ全部入れる方法(楽天証券)
  6. ポイントが多い方法を、選ばなかった理由
  7. 下がっているときに移すと、少しだけ得
  8. まとめ

1. いまのポートフォリオ

先に、いま持っているものを出しておきます。2026年8月1日の記録です。

銘柄口座評価額損益率割合
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)特定口座2,889万円+111.9%28.2%
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)新NISA1,421万円+41.4%13.9%
SMT グローバル株式インデックス特定口座1,893万円+793.9%18.5%
VYM(米国高配当株ETF)特定口座4,036万円+99.7%39.4%
合計1億240万円

入れてきた元本は2,880万円です。中身は、オルカン・VYM・SMTの3つだけです(投資2,850万円が1億円に。会社員のポートフォリオを全部公開)。

この記事の主役は、3行目のSMTです。

正式な名前SMT グローバル株式インデックス・オープン
中身日本以外の先進国の株(オルカンから日本と新興国を抜いた形)
持ち始め2013年8月
信託報酬年0.55%(オルカンの約10倍)
含み益+793.9%(入れたお金が約9倍)

オルカンが出る前から積み立ててきたファンドです。中身は日本と新興国のぶんだけ違いますが、値動きはオルカンとよく似ています(3年半の相関が0.970)。それなのに、手数料は10倍かかっています。なので、毎年少しずつ売って、新NISAのオルカンに移してきました。

ただ、含み益が大きすぎて、売ると売った額の約18%が税金になります。ここが、来年の計画の中心になります。


2. 2027年は、こうします(案)

先に全体を出します。

金額お金の出どころ入れる時期
成長投資枠240万円特定口座のSMTを売ったお金1月にまとめて
つみたて投資枠120万円(月100円+1月に1,198,800円)同じくSMTを売ったお金1月にほぼ全部
給料からの積立月3万円前後給料毎月、特定口座のオルカンへ

いまとの違いはこうです。

2026年2027年
給料からの積立月15万円月3万円前後
新NISAの埋め方給料の積立+SMTの売却全部SMTの売却
新NISAに入る時期1年かけてほぼ1月

月15万円の積立が月3万円になるので、毎月12万円、年144万円ほどが投資に回らず、手元に残ります。これを現金プールに足していきます。


3. なぜ積立を減らすのか

入金の影響が、ほとんどなくなった

今年、資産が1億円を超えました。

1億円あると、相場が1日に1%動くだけで100万円増えたり減ったりします。月3万円の積立なら、2年9ヶ月ぶんです。

入れるお金の大きさより、持っているお金の動きのほうが、はるかに大きくなりました。積立を月15万円から月3万円に減らしても、資産の増え方はほとんど変わりません。

これは今年から急に気づいたことではなくて、少しずつ下げてきた流れの続きです。去年から今年にかけての話は年360万円は用意できません。新NISAの半分は、売却で埋めていますに書きました。あの記事では「来年は月10万円に減らす」と書いていましたが、もう一段下げることにしました。

これからは、使っていく段階

増やすことより、使うことを考える時期に入ってきたと思っています。

VYMの分配金を使う練習を2年ほど続けてきて、分かったことがあります。手元に使っていいお金があると、使うことへの抵抗がかなり小さくなるということです。

現金プールが厚いほど、お金は使いやすくなります。

現金プールは、FIREの準備でもある

もう1つの理由が、シーケンスリスクへの備えです。

FIREしたあと、最初の数年で大きな暴落が来ると、下がった株を売って生活費にすることになります。安いときに売ると、資産が回復しにくくなる。これがシーケンスリスクです。

これを避けるには、株を売らずに数年しのげる現金があればいい。暴落のあいだは現金で暮らして、株が戻るのを待つ、という形です。

積立を減らして現金プールを厚くするのは、その準備も兼ねています。


4. 減らすと、NISAが埋まらない

ここで1つ問題が出ます。

新NISAは年360万円まで入れられます。給料からの積立を月3万円にすると、年36万円しか入りません。このままだと、枠が324万円も余ります。

新NISAの枠は、生涯で1,800万円。2028年末に埋まる予定で進めてきました。ここで余らせると、埋まるのが遅れます。

そこで、特定口座に持っているSMTを売って、そのお金でNISAを埋めます。

税金は、約79万円かかります

NISAに360万円入れるには、SMTを約439万円売る必要があります。税金は約79万円です。

大きな額ですが、計算すると、先に払ってもあとで払っても、税金の重さはほぼ同じでした。SMTを売らずに持ち続けても、いつか売るときに同じくらいの税金を払うことになるからです。

10年後20年後
いま払う79万円が、増えていたはずの額141万円251万円
SMTのまま持って、最後に売ったときの税金142万円248万円

そのうえでNISAに移すと、これから増えるぶんに税金がかからず、手数料も下がります。全部売ったときの手取りは、移したほうが10年で36万円、20年で120万円多くなる計算でした(リターン年6%で試算)。

移し替えそのものの考え方は、特定口座を新NISAへ移し替えたら得なのかにくわしく書いています。


5. 1月にほぼ全部入れる方法(楽天証券)

成長投資枠は、1月にまとめて買う

成長投資枠の240万円は、一度にまとめて買えます。12月の後半にSMTを売って、翌年の1月に入ったらすぐ買います。

つみたて投資枠は「月100円+ボーナス」

つみたて投資枠は、一度にまとめては買えません。毎月の積立でしか使えない枠です。

ただ、楽天証券にはボーナス設定があります。年2回まで、指定した月だけ積立額を増やせる仕組みです。

これを使って、こう設定します。

金額
毎月の積立100円(1年で1,200円)
1月のボーナス1,198,800円
合計120万円(つみたて投資枠の上限ちょうど)

これで、つみたて投資枠の120万円も、ほぼ全部1月に入ります。

注意:ボーナス設定は、カード払いでは使えない

ボーナス設定が使えるのは、証券口座(楽天銀行のマネーブリッジ)か、ほかの銀行口座からの引き落としだけです。楽天カード、楽天ペイ、楽天キャッシュでは使えません。

いまのつみたて投資枠は、楽天カードで月10万円を積み立てています(楽天カード積立のやり方)。これを、証券口座の引き落としに変えることになります。

給料の積立は、特定口座のカード積立へ

給料から出す月3万円は、特定口座のオルカンにカードで積み立てます。カード積立は特定口座でも使えるので、ポイントはそのまま付きます。

コツコツの積立は続けていく予定です。


6. ポイントが多い方法を、選ばなかった理由

実は、もう1つやり方がありました。

カード積立を月10万円のまま続けて、そのお金をSMTの売却で出す方法です。つみたて投資枠は1年かけて120万円埋まるし、カードのポイントも月10万円ぶんもらえます。

ポイントだけで見れば、こちらのほうが年3,000ポイントほど多くなります。

でも、選んだらダメです。

このやり方だと、12月にSMTを売ったお金が、1年かけて少しずつしかNISAに入りません。それまでの間、そのお金は現金のまま待つことになります。

SMTとして市場に入っていたお金を、わざわざ現金に戻して、何ヶ月も市場の外に置く。ポイントを追いかけた結果、なるべく早く市場にお金を入れるという原則から外れてしまいます。

計算すると、現金で待たせるあいだの損のほうが、ポイントより大きくなりました。ポイントより、市場にいる時間です。


7. 下がっているときに移すと、少しだけ得

この計画で、ちょっと面白いところがあります。

相場が下がっているときのほうが、移し替えの税金が安くなるんです。

SMTが下がると、含み益が減ります。含み益が減れば、売ったときの税金も減ります。NISAに360万円入れる場合で計算すると、こうなりました。

SMTの下落売る額税金
そのまま439.3万円79.3万円
10%下落437.9万円77.9万円
20%下落436.2万円76.2万円
30%下落434.1万円74.1万円

暴落でなくても、下がっているときに移せば税金は少し安くなります。とはいえ、3割下がっても5万円ほどです。SMTは含み益が大きすぎるので、多少下がっても税金の割合はあまり変わりません。「ちょっとお得」くらいの話です。

含み益がもっと小さい資産なら、この効果はもっと大きくなります。含み損のときに移せば、特定口座の税金はゼロです(子供のNISA、わが家は720万円を3人に投資した話のおまけに書きました)。

下がったら、たぶん追加で買います

積立を減らしても、下落局面が来たら、たぶん追加で買いたくなると思います。

そのための現金プールでもあります。暴落のときに株を売らずに済む現金は、そのまま、安いときに買い足せる現金にもなります。

ちなみに、いま入れてきた元本は、あと60万円で3,000万円に届きます。積立を減らしても、来年のどこかで3,000万円は超えそうですね。


8. まとめ

2027年の計画は、この4つです。

やること
積立給料からの積立を月15万円から月3万円前後に減らす
現金浮いた月12万円で、現金プールを厚くする
新NISA特定口座のSMTを約439万円売って、360万円をほぼ1月に入れる
設定成長投資枠は1月にまとめて。つみたて投資枠は「月100円+1月1,198,800円」

理由をまとめると、こうです。

  • 資産が1億円を超えて、積立の影響はほとんどなくなった。これからは使っていく段階で、現金はシーケンスリスクへの備えにもなる
  • SMTを売ると税金は約79万円。でも先に払ってもあとで払っても重さはほぼ同じで、NISAに移したほうが手取りは増える
  • ポイントより、市場にいる時間。カード月10万円は選ばない
  • 下がっているときに移せば、税金は少しだけ安くなる

計画は、相場が静かなときに立てる

最後に、いちばん大事だと思っていることを書いておきます。

こういう計画は、相場が高騰も暴落もしていない、あまり騒がれていない時期に考えるようにしています。

相場が大きく上がっているときに考えると、つい入れすぎます。暴落しているときに考えると、逆に臆病になりすぎます。どちらのときも、そのときの気分が計画に混ざってしまうんですね。

計画は静かなときに立てて、あとは決めたとおりに動かすだけにしておく。高騰しても暴落しても、そのときに考え直さなくて済むようにするためです。

つみたていぬ

計画は、相場が静かなときに立てる

計画をまとめて、投資の方針書を作成していきます。実際の方針書は、また記事に書きます。


投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。

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