投資2,850万円が1億円に。会社員のポートフォリオを全部公開
実績・記録2026年5月22日、投資資産が1億円を超えました。
入れた元本は2,850万円です。それが1億49万円になっていました。
ただ、その日には書きませんでした。3ヶ月黙っていました。
今日は、その中身を全部出します。
3ヶ月間、しっかりと数字を
かみしめてからの公開です
この記事の目次
- 5月22日、初めて1億を超えました
- なぜ3ヶ月黙っていたか
- これが中身の全部です
- 資産クラスで見ると、ほぼ1色でした
- 元本は2,850万円です
- いちばん増えたのは、いちばん地味な1本でした
- VYMが4割を占めている理由
- 実は、1億は超えていません
- 売る順番は、もう決まっています
- オールカントリーが2つある理由
- 1億の手前で、自分のルールを破りました
- 1億を超えても、何も変えていません
- まとめ
1. 5月22日、初めて1億を超えました
その日の記録がこれです。
| 日付 | 2026年5月22日 |
| 投資総額(元本) | 28,500,000円 |
| 資産総額 | 100,491,100円 |
| 損益率 | 252.6% |
| 為替 | 1ドル=159.12円 |
1億49万1,100円。ぎりぎりです。
その夜のことはインデックス投資を20年続けた結果(後編)に書きました。23時前に確認して、超えていました。
2. なぜ3ヶ月黙っていたか
理由は単純です。
超えた次の日に落ちたら、恥ずかしいからです。
1億49万円というのは、1億に対して0.5%しか余裕がありません。1日で動く額です。喜んで書いた翌週に9,800万に戻っていたら、何を書いたのか分からなくなります。
なので黙って見ていました。
自分は毎月1日の時価を記録しています。その4回ぶんがこうなりました。
| 記録日 | 投資資産 | |
|---|---|---|
| 5月1日 | 9,682万円 | あと少し、と思っていた |
| 5月22日 | 1億49万円 | 超えた日 |
| 6月1日 | 1億169万円 | |
| 7月1日 | 1億282万円 | |
| 8月1日 | 1億240万円 |
3回連続で1億の上にいました。
ようやく、たまたまではないと思えたので出します。
3. これが中身の全部です
前置きが長くなりましたので、出します。

| 銘柄 | 評価額 | 損益率 | 割合 |
|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim オールカントリー | 4,229万円 | — | 42.1% |
| VYM(米国高配当ETF) | 3,962万円 | +96.1% | 39.4% |
| SMT 海外株式 | 1,857万円 | +776.9% | 18.5% |
3つだけです。
オールカントリーは特定口座とNISA口座に分かれているので、正確には4本ですが、中身は同じ商品です。まとめて1つとして扱います。
個別株はありません。日本株も、債券も、リートも、金もありません。
拍子抜けするかもしれませんが、これで全部です。
4. 資産クラスで見ると、ほぼ1色でした
商品の名前で見ると3つですが、中身の資産クラスで割り直すとこうなります。

| 資産クラス | 割合 | 金額 |
|---|---|---|
| 先進国株式 | 93.7% | 9,415万円 |
| 新興国株式 | 4.2% | 423万円 |
| 日本株式 | 2.1% | 211万円 |
分散投資をしているつもりで、実質は先進国株式が9割です。
これはオルカンの中身がそうなっているからです。全世界株といっても、時価総額で加重すれば米国と先進国が大半を占めます。そこにVYM(米国株)が乗るので、さらに寄ります。
投資を始めたころは13銘柄持っていて、日本株も債券もリートも入っていました(→投資初期のポートフォリオを晒す)。それを10年以上かけて整理した結果が、この1色です。
減らしたつもりはありません。まとめたら、こうなっていました。
先に書いておきます。これはかなり偏ったポートフォリオです。
株式が100%で、そのうち9割が先進国。債券も金も入っていません。現金と生活防衛資金は別に持っていますが、この円グラフには入れていません(→みんな生活防衛資金貯めようぜ)。
年齢も、家族構成も、そのお金をいつ使う予定かも、人によって違います。参考にはしないでください。
5. 元本は2,850万円です
割合の話が続いたので、元本の話をします。
| 入れた額 | 2,850万円 |
| 増えた額 | 7,199万円 |
| 合計 | 1億49万円 |
入れた額の3.5倍です。
18年で2,850万円なので、年にならすと約158万円。月13万円ちょっとです。
ただ、これはならした数字であって、実際はぜんぜん違います。2011年から2014年は月3万円でした。手取り350万円で、子どもが生まれたばかりで、それが精一杯でした(→投資額を半分に減らした年があります)。
後半にアクセルを踏んだ時期があって、平均が押し上がっています。
働いて入れたのは、2,850万円だけです。残りの7,199万円は、自分が作ったものではありません。
相場と、円安です。ここを自分の実力だと思うと、たぶん次で失敗します。
6. いちばん増えたのは、いちばん地味な1本でした
3つのうち、いちばん増えているのはどれか。
SMT 海外株式です。損益率+776.9%。
8.8倍になっています。オルカンでもVYMでもありません。
この商品を買い始めたのは2013年8月です。約13年、ほとんど触っていません。
面白いのは、当時これが1本ではなかったことです。記録を見ると、2014年時点でSMTシリーズを4本持っていました。
| SMT国内債券 |
| SMT海外株式 |
| SMT新興国株式 |
| SMTグローバルリート |
同じ時期に、同じシリーズで、4本買っています。
いま残っているのは海外株式の1本だけです。他は整理しました(→ポートフォリオの大掃除)。
残った理由は、特別なことを考えたからではありません。いちばん地味で、いちばん動きがなくて、売る理由が思いつかなかったからです。
結果、それが8.8倍になりました。
7. VYMが4割を占めている理由
次に大きいのがVYMです。3,962万円、全体の39.4%。
効率だけで言えば、これはオルカン1本のほうが有利です。分配金には毎回税金がかかるので、そのぶん複利が削られます。
それでも持っているのは、使えるお金が勝手に入ってくるからです。
年間60万円ほどの分配金が入ります(→VYM分配金、年間60万円の実績公開)。これがあるおかげで、オルカンを売る理由が発生しません。
売らずに済む仕組みとして置いています。この考え方はオルカン1本じゃなく、VYMも持ち続ける理由に書きました。
ただし、いいことばかりではありません。
VYMはドル建てです。5月22日の記録には「1ドル=159.12円」と書いてあります。同じ株数を持っていても、円高になれば円換算の評価額は落ちます。3,962万円という数字は、この為替の上に乗っています。
株価とは別に、もうひとつ変動する要素があるということです。デメリットはVYMのデメリットにまとめました。
8. 実は、1億は超えていません
ここまで1億と書いてきましたが、正確ではありません。
税金を引いていないからです。
いま全部売ったら、どうなるか計算してみました。
| 評価額 | 1億49万円 |
| 含み益 | 5,478万円 |
| うち課税対象 | 5,079万円 |
| NISA分(非課税) | 400万円 |
| 税金(20.315%) | 約1,032万円 |
| 手取り | 約9,017万円 |
1億に、983万円足りませんでした。
喜んでいた1億49万円は、税金を引く前の数字です。実際に自由に使えるお金として見ると、まだ9,000万円台です。
1,032万円というのは、自分の年収を大きく超える額です。これが一気に出ていくと考えると、なかなかの迫力があります。
なお、ここで使った取得額は損益率から逆算したものです。合計すると4,570万円になりますが、5章に書いた元本2,850万円とは一致しません。特定口座で売ってNISAで買い直したぶんなどが、簿価として二重に乗っているからです。入れた現金は2,850万円、税金の計算に使う簿価は4,570万円、と分けて見てください。
9. 売る順番は、もう決まっています
ただ、この1,032万円が一度に出ていくことはありません。全部まとめて売る予定がないからです。
売る順番は、こうなっています。
| 銘柄 | 優先度 | 状況 |
|---|---|---|
| SMT 海外株式 | 1位 | 年末に新NISAへ移す原資として、徐々に売却中 |
| オールカントリー | — | いまのところ売る理由がない |
| VYM | — | 売る理由がない |
SMTだけが動いています。
毎年末、新NISAの枠を埋めるために、これを少しずつ売って買い直しています。子どものNISAにも使うかもしれません。
ただ、一気には売れません。取得212万円が1,857万円なので、含み益が評価額の89% を占めています。売った額のほぼ2割がそのまま税金になる状態です。
180万円ぶん欲しいなら、222万円売らないと足りません。その計算の話は特定口座を新NISAへ移し替えたら得なのかに書きました。
いちばん増えた1本が、いちばん動かしにくい1本でもありました。
オールカントリーは、売る理由がありません。増やすための本体なので、触る場面が来ません。
VYMも同じです。値上がりしたから売る、という発想がそもそもありません。せっかく高配当を安く買えた枠なので、キャピタルゲインは売る理由になりません。
分配金だけ受け取って、元本は一生触らない。
ある意味、存在しないかのような資産です。
10. オールカントリーが2つある理由
グラフでは1つにまとめましたが、実際は2つに分かれています。
| 評価額 | |
|---|---|
| 特定口座 | 2,853万円 |
| NISA口座 | 1,375万円 |
同じ商品を、口座を分けて持っています。
新NISAが始まってから、枠のぶんはNISA口座で買っています。特定口座のほうは、それ以前に積み立てたものです。
わざわざ売って移し替えることはしていません。売れば税金がかかりますし、その年のNISA枠を食います。持ったまま置いておくほうが、たいていの場合は有利です。
口座の分け方そのものは普通の会社員が1億になるまで、銀行口座はこの形でしたに書きました。
11. 1億の手前で、自分のルールを破りました
ここは、あまり格好のつかない話です。
自分は月に1回、1日にしか時価を見ません。年間のルーティンを測ったら11時間で、そのうち資産チェックは月5分でした(→年間11時間、記録を続けました)。
スマホに証券アプリも入れていません。見ないから動揺しない、という理屈です(→インデックス投資初心者がやらなくていいこと)。
その自分が、5月は中旬にこっそり見ました。
5月1日に9,682万円だったので、あと300万ちょっとだと分かっていたからです。気になって、パソコンから見ました。ルール違反です。
そして22日にまた見て、超えていました。
「見ない仕組み」を作った本人が、最後の300万で我慢できませんでした。
20年やっても、こんなものです。
12. 1億を超えても、何も変えていません
3ヶ月経って、変えたことを挙げようとしました。
ありませんでした。
| 1億の前 | 1億の後 | |
|---|---|---|
| 買っているもの | オルカン | オルカン |
| 積立額 | 変えていない | 変えていない |
| 見る頻度 | 月1回 | 月1回 |
| 売ったもの | なし | なし |
判断が必要な場面が、そもそも来ません。積立の設定を触っていないので、勝手に続いています。
変わったのは気持ちのほうだけです。1億に着いた瞬間、次は2億を見ていました。その話は「1億あれば絶対に辞める」と思っていましたに書きました。
数字は動いたのに、やっていることは18年前と同じです。
13. まとめ
| 到達日 | 2026年5月22日 |
| 元本 | 2,850万円 |
| 資産総額 | 1億49万円(損益率252.6%) |
| 中身 | オルカン42.1% / VYM39.4% / SMT海外株式18.5% |
| 資産クラス | 先進国株式93.7% |
| いちばん増えたもの | SMT海外株式 +776.9%(2013年8月から13年) |
| 1億の後に変えたこと | なし |
これから始める人が見ても、参考になる要素は少ないと思います。銘柄は3つしかないし、特別な判断も入っていません。
ただ、そこが答えなのかもしれないとも思っています。
13銘柄で始めて、10年以上かけて減らして、残ったのが3つでした。増やしたのではなく、減らしていった先にこれがあったという順番です。
投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。