資産いくらから値段を気にせず買えるのか。1億貯めた会社員の実感を書きます
家計管理「資産がいくらになったら、値段を気にせず買えるようになるの?」
よく見かける質問です。1億とか、生活費の25倍とか、いろんな数字が挙がります。
私の場合は、投資資産が6,000万を超えたあたりから、日常の買い物では躊躇がなくなりました。2024年から2025年ごろです。
ただし、変わったのは1万円くらいまでの話で、しかも必要なものに限ります。
いつになったら高級寿司を食えるんや?
この記事の目次
- 金額の階段
- 自転車がパンクしたときの話
- ただし、上限は1万円くらいです
- お昼ご飯はおにぎりとゆで卵です
- きっかけは、金額ではなかったかもしれません
- 年間予算をわざと上げました
- それでも、できないことがあります
- まとめ
金額の階段
振り返ると、段階がありました。
| 投資資産 | そのときの自分 |
|---|---|
| 2,600万(2017年) | 300万の車を買うのに1ヶ月悩んだ |
| 5,000万ごろ | 少しずつ、気分が変わりはじめる |
| 6,000万超(2024〜25年) | 日常の買い物で、はっきり変わった |
| 8,000万超 | 生活まわりのことは躊躇なく払える |
| 1億(いま) | それでも、元本を売って使うことはできない |
2,600万のころに300万の車を買った話は、インデックス投資家がハマる罠に書きました。あのときは1ヶ月悩んでいます。
自転車がパンクしたときの話
いちばん分かりやすい例がこれです。
昔は「うーん、どうにかならんかな」と考えていました。
自分で直せないか。リペアキットはいくらか。やり方を調べたら何とかなるんじゃないか。そうやって時間を使っていた記憶があります。
いまは、すぐ修理に出します。
早い。安心。間違いない。その場で払える。
金額としては数千円の話です。変わったのは値段ではなく、悩む時間がゼロになったことでした。
当たり前のことなんですけどね。
ただし、上限は1万円くらいです
「値段を気にせず買える」と書きましたが、範囲は限られています。
| 金額 | だいたい1万円まで |
| 種類 | 必要なもの |
3万円のものはどうかと聞かれると、答えられません。そもそも3万円のものを買う機会がないからです。買っていないものについては、迷うかどうかも分かりません。
お昼ご飯はおにぎりとゆで卵です
1億あるのに、と思われるかもしれません。
でもこれは節約ではないんですね。単純に、食にあまりこだわりがないからです。
そして、こう思っています。
これでちょっといいご飯を食べていたら1,000円か。おにぎりで1,000円も得したなー
我慢しているのではなく、自分にとって関心のない支出だから、削っても痛くない。
食べたいものがあったら迷わず食べます。そこは自由です。
関心のある支出と、ない支出
整理すると、こういう分け方をしているようです。
| 例 | 感じ方 | |
|---|---|---|
| 関心がない | お昼ご飯 | 安く済むと得した気分になる |
| 必要 | 自転車の修理 | 損も得も感じない。すぐ払う |
自転車の修理で「得した」とも「損した」とも思わないのは、必要だからです。逆にお昼ご飯は、自分の中で優先度が低い分類に入っているので、削ることが我慢になっていません。
金額の大小ではなく、その支出が自分の関心のある領域かどうかで、感じ方が分かれていました。
きっかけは、金額ではなかったかもしれません
6,000万という数字を出しましたが、資産が増えたから使えるようになった、という単純な話でもない気がしています。
同じ時期に、もうひとつ変わったことがあります。
VYMの分配金を使うようになりました。
2025年12月に、分配金から車検代10万円を出しています。使った記録はVYM分配金の使い道を全部公開にまとめました。
このとき何が起きたかというと、本来なら生活費から出るはずだった10万円が、浮いたんですね。
そうすると、日常の生活費のほうは、多少使ってもいいかなと思えてきます。欲しいものは分配金で買う。だから生活費は緩めていい、と。
お金に色はついていないはずなのに、出どころが違うだけで、使える感覚がまったく変わります。
めっちゃ不思議です。
口座をどう分けているかは、普通の会社員が1億になるまで、銀行口座はこの形でしたに書きました。
VYMとは:アメリカの高配当株を500銘柄以上まとめて持てるETFです。年4回、配当が分配金として入ってきます。自分の場合は年60万円ほど。持ち続けているだけで現金が入ってくるので、「使っていいお金」として扱いやすいのが特徴です。デメリットもあるので、そこはVYMのデメリットに書きました。
年間予算をわざと上げました
もうひとつやったことがあります。
私は、先に年間予算を組みます。
20年も家計簿をつけていると、年間の支出はだいたい読めます。口座を3つに分けて管理しているので、大きくブレることも少ない。だから予算は、けっこう当たります。
その予算を、今年は上げました。250万から300万のレンジでやっていたところを、直近1年は320万円にしています。
予算が少ないと、後半で締めつけることになる
なぜ上げたかというと、自分に癖があるからです。
予算を少なめに組むと、前半で使いすぎたときに心理的なブレーキがかかります。そして後半は、かなり抑え込む。
逆に、前半で節約しすぎたときは、後半でちょっと使います。
どちらにしても、計画の枠にきっちり着地させてしまうんですね。20年やってきて、これはほぼ毎回そうでした。
つまり予算は、使っていい上限というより、枠のほうが使い方を決めているという感じです。枠を小さくすると、その中に収まるように、こちらの行動が縮みます。
だったら、最初から大きくしておけばいい。
そう考えて320万にしました。前半で多めに使っても、後半に締めつける必要がない。余裕が出て、心理的にはかなり楽です。
順番としては、使えるようになったから予算を上げたというより、予算を上げたから使えるようになったのかもしれません。
それでも、できないことがあります
日常が変わっても、変わっていない部分があります。
持っている資産を売って、そのお金を使うこと。これはいまだにできません。
分配金は使えます。プール用の貯金からも出せます。でも、オルカンを売って何かを買うのは、1億あってもやったことがない。
その話は新NISA出口戦略に書きました。
まとめ
| 日常で躊躇がなくなった時期 | 投資資産6,000万超(2024〜25年) |
| 対象 | 1万円くらいまでの、必要なもの |
| 効いたと思うもの | 金額より、分配金という別の出口 |
| もうひとつ | 生活費の予算を320万に上げたこと |
| いまだにできないこと | 元本を売って使う |
金額のラインは、たしかにありました。5,000万あたりから気分が変わり、8,000万を超えると生活まわりでは迷わなくなっています。
振り返ると、6,000万円という数字が境目だったのは間違いありません。ただ、その数字そのものより、「これくらいあれば毎年60万円くらいは入ってくる」という感覚のほうが、使う心理には効いていた気がします。
「いくらから」の答えは、たぶん人によって違います。ただ、資産の総額よりも、そこから毎年いくら入ってくるかのほうが、心理的には使いやすい。少なくとも自分はそうでした。
投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。