投資の失敗が90万円で済んだ会社員が、インデックス投資を20年続けている話

暴落・投資マインド

20年インデックス投資を続けています。

でも「失敗しなかった」わけではありません。むしろ、けっこうやっています。

ただ、数えてみたら金額が思ったより小さかったんですね。確定した損は、合計で約90万円でした。

20年やっても失敗します。ただ、退場はしませんでした。

つみたていぬ

90万は多いんか
少ないんか。


この記事の目次

  1. まず、90万円の内訳を出します
  2. 養老保険で35万円(2005〜2008年)
  3. 日本債券で55万円(2024年)
  4. ここから先は、金額では測れない失敗です
  5. 13銘柄に散らかして、リーマンで40%落ちました
  6. 金額は小さい。でも、投資家としての癖は出ています
  7. 218ヶ月で、いちばん減った月
  8. 勝ったのに、やめたものもあります
  9. いちばん危なかったのは、暴落ではありません
  10. 退場しなかった理由は、3つだと思っています
  11. ただし、何もしていない人と成績は同じでした
  12. まとめ

1. まず、90万円の内訳を出します

先に結論を出します。20年で確定した損失のうち、金額の大きいものはこの2つです。

何でいつ損失
養老保険(JA共済)2005〜2008年約35万円
国内債券インデックス2024年約55万円
合計約90万円

そして気づいたんですが、どちらもインデックス株式投資ではありません。

片方は保険、もう片方は債券です。オルカンやS&P500のような株式のインデックスファンドでは、まだ1円も損を確定していません。

これは自慢ではなくて、たぶん売っていないからです。売らなければ損は確定しません。それだけの話でもあります。


2. 養老保険で35万円(2005〜2008年)

いちばん最初の失敗です。投資を始める前でした。

2005年にJA共済の養老保険に入りました。貯蓄型で、満期になったらお金が戻ってくるやつです。

結果はこうでした。

払い込んだ額(4年)755,972円
解約返戻金400,000円
差額-355,972円

4年で35万円が消えています。

保険としての保障はついていたので、まるごと損というわけではありません。それでも、貯蓄のつもりで入ったものが4年で半分近くになったのは、当時けっこうびっくりしました。

この話は生命保険をやめて無保険になりましたに書いています。いまは生命保険に入っていません。


3. 日本債券で55万円(2024年)

こちらは最近です。しかも投資歴が15年を超えてからやっています。

生活防衛資金の置き場所として、eMAXIS Slim 国内債券インデックスを買っていました。定期預金の代わりのつもりです。

それが積み上がって、最終的に約700万円になりました。

そこに金利上昇が来ます。債券は金利が上がると価格が下がるので、じわじわ目減りしました。2024年の3月と6月、2回に分けて売却しています。

結果は約55万円の損失です。

債券で損をするとは思っていませんでした。詳しくは日本債券インデックスで55万円損した話にまとめています。

教訓としては、余計なことをするな、に尽きます。生活防衛資金は現金で持っておけばよかった。


4. ここから先は、金額では測れない失敗です

ここまでが、金額で数えられる失敗です。

ただ、失敗はこれだけではありません。金額は小さかったのに、やらかした感だけが強いものが、いくつもあります。

数でいえば、こちらのほうがずっと多いです。


5. 13銘柄に散らかして、リーマンで40%落ちました

投資を始めたころ、13銘柄持っていました。翌年には15銘柄、9資産クラスまで増えています。

日本株ETF、S&P500、先進国、新興国、ロシア単体、アラブ単体、リート、外貨MMFが3通貨。

分散はいいことだと思い込んで、分散しすぎて自分で管理できなくなっていました。

そこにリーマンショックが来ます。最大でマイナス40.48% まで落ちました。

いちばん恥ずかしいのは、ロシアとアラブを単体で買っていたことです。「これからはロシアやな」というノリだけで買いました。根拠はありません。

銘柄結果
SGロシア-74.99%
SGアラブ-70.62%

4分の3が溶けています。

ただ、金額でいうと数万円です。どちらも資産の1〜2%しか入れていませんでした。率はエグいのに、財布はほとんど痛んでいない。安い授業料で済みました。

整理には時間がかかりました。少しずつ手放して、ほぼ片づけ終わるまでに10年以上。最後に阪急リートを売ったのが2021年です。

いまはオルカンとVYMの2本です。当時の全記録は投資初期のポートフォリオを晒すにあります。

金額の損は小さかったのに、10年以上を遠回りに使った。そういう意味では、これがいちばん高くついた失敗かもしれません。


6. 金額は小さい。でも、投資家としての癖は出ています

これは楽天ポイントでやっている遊びの口座です。

-11,662ポイント、率にして-27.9%。

ポイントなので痛くはないんですが、なんでか悔しいんですよね。

面白いのは、同じ画面にもう1つあることです。PayPayポイント運用の3倍レバレッジは、+95.40% なんですが、こちらは利益が乗るたびに2回引き出しています。

損は切らずに持ち続けて、利益は早く確定する。教科書に出てくる典型的な癖が、ポイントの画面にそのまま出ていました。

この話はビットコインで-27.9%に書きました。20年やっても、こういうところは直っていません。


7. 218ヶ月で、いちばん減った月

記録を2008年7月からつけています。218ヶ月ぶんです。

そこから、月ごとの増減を計算してみました。ここは自分でも見たことがない数字だったので、並べておきます。

金額でいちばん減った月

減った額推移
2026年4月-491万円-5.2%9,415万 → 8,924万
2025年5月-363万円-5.1%7,109万 → 6,746万
2023年1月-321万円-7.2%4,446万 → 4,125万

率でいちばん減った月

減った額推移
2008年11月-12.0%-31万円257万 → 226万
2020年4月-10.8%-192万円1,788万 → 1,596万
2010年6月-10.6%-50万円477万 → 427万

※積立の入金も混ざった残高の変化なので、実際の下落幅はもう少し大きいはずです。

並べて気づいたことがあります。

2008年11月2026年4月
下落率-12.0%-5.2%
金額-31万円-491万円

率は半分以下なのに、金額は16倍になっています。

2026年4月の491万円は、40代サラリーマンの手取り年収を超える額です。1ヶ月で年収ぶんが消えました。そのときのことは暴落が来ても売らないに書いています。

でも、実際に怖かったのは2008年のほうでした。金額は31万円なのに、率が12%だと本当に減っている感じがする。資産が小さい時期のほうが、体感の痛みは大きいです。


8. 勝ったのに、やめたものもあります

失敗の話が続いたので、逆のものも書いておきます。

2020年3月、コロナショックのときにSPXL(S&P500の3倍レバレッジETF)を買いました。4年半持って、利益は471万円です。

勝っています。それでもやめました。

理由は、続けられる自信がなかったからです。3倍という時点で、次の暴落で耐えられる保証がありません。勝ったからこそ危ないと思いました。

その顛末はコロナショックで3倍レバレッジを買った話にあります。

勝ちを手放したことを失敗と呼ぶかどうかは、微妙なところです。ただ、自分としてはやめた判断のほうが正しかったと思っています。


9. いちばん危なかったのは、暴落ではありません

ここが本題です。

20年を振り返って、いちばん退場に近づいたのは暴落のときではありませんでした。お金がなかった時期です。

2011年から2014年まで、投資額は月3万円です。その前は月6万円でした。半分に減らしています。

理由は相場ではありません。手取り350万円、嫁は専業、子どもが生まれたばかり。単純に、出せなかったんです。

その4年間の記録は投資額を半分に減らした年がありますに全部出しました。

暴落は、放っておけば勝手に戻ります。でも入金が止まると、積立そのものが終わります。実際、辞める人の多くはここだと思います。

止めずに半分にして続けられたのは、生活防衛資金を先に確保していたからです。投資に全振りしていたら、あの時期に売っていたはずです。


10. 退場しなかった理由は、3つだと思っています

失敗が90万円で済んだのは、自分が上手いからではありません。むしろ下手です。ここまで読んでもらったとおりです。

たぶん、仕組みのほうで回っています。

① 生活防衛資金があった

これがいちばん大きいです。生活費とは別に現金を確保していたので、暴落が来ても「これを売らないと生活できない」という状況になりませんでした。

売らなくて済む状況を作っておく。売らない意志を持つより確実です。いくら置いているかはみんな生活防衛資金貯めようぜに書きました。

② 毎年、方針書を作っていた

相場が荒れてるときに考えても、まともな判断はできません。だから静かなときに決めておいて、暴落中は読むだけにしています。

今年のぶんは投資方針書2026年にそのまま公開しています。

暴落が来たときにどうするかを、先に書いてあります。

③ 相場を見すぎなかった

スマホに証券アプリを入れていません。見ないから動揺しないし、動揺しないから余計なことをしない。

やらなくていいことはインデックス投資初心者がやらなくていいことにまとめました。

続けられたのは、根性ではなく設計でした。


11. ただし、何もしていない人と成績は同じでした

最後に、都合の悪いことも書いておきます。

うちの嫁は投資にまったく興味がありません。自分がすすめて口座を作り、オルカンの積立設定をしただけです。そこから先、口座をほぼ見ていません。

暴落が来ても、気づいていません。

そして、買っているものが同じなので、リターンも同じです。

自分は毎月ログインして、時価を書き写して、家計簿をつけて、年に2回は半日かけて計画を練っています。年間11時間です。

嫁は、何もしていません。

えっ、僕と同じなんすか。

この話は年間11時間、記録を続けましたに書きました。

つまり、この記事に書いた失敗も対策も、成績という意味ではほとんど効いていない可能性があります。何もしないのが最強、というのは冗談ではありません。


12. まとめ

確定した損失約90万円(保険35万・債券55万)
インデックス株式での確定損0円
いちばん減った月(金額)2026年4月・-491万円
いちばん減った月(率)2008年11月・-12.0%
勝ってやめたものSPXL・+471万円
いちばん危なかった時期暴落ではなく、入金できなかった2011〜2014年
退場しなかった理由生活防衛資金・方針書・見ない仕組み

20年やっても失敗します。これからも、たぶんまたやらかします。

90万円を20年でならすと、年4.5万円です。ここまで読んでもらったとおり、率で見ればもっと派手にやらかしています。それでも財布に残った傷は、年4.5万円ぶんでした。

「インデックス投資は失敗しないのか」と聞かれたら、答えはこうなります。

失敗はします。

でも、退場しない範囲には収められます。

20年で確定した損は約90万円。上手かったわけではありません。

それでも続いている。

たぶん、長期投資でいちばん大事なのは、失敗しないことではなく、失敗しても続けられることなんだと思います。


投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。

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