DIE WITH ZEROは、自分には無理だと思う。ゼロではなく「1億は残す」を考えています
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『DIE WITH ZERO』という本があります。ひと言でいえば、お金は死ぬまでに使い切れ、という本です。
自分はこの本がきっかけで、分配金を使い始めました。そのことは「お金を使う練習」を始めた話に書いています。
そのうえで、今日の結論です。
ゼロで死ぬのは、自分には無理だと思います。
性格的に無理です。残高が減っていくのを毎年見続けるのが、たぶん耐えられない。
かといって、これ以上増やし続けるのも、いつ使うのかという問いから逃げているだけです。
なので、その間を取って「1億は残して、それより上を使う」という形を考え始めています。
ゼロは無理。でも、全部残すのもちがう
ただ、まだ決めてはいません。10年続けてきた方針の名前を変えることになるので、そう簡単には変えない。今日は、いま考えているところまでを書いておきます。
1. 『DIE WITH ZERO』で、少しは使うようになりました
この本を読んだのは、2022〜2023年ごろです。
読んですぐに何かが変わったわけではありません。ただ、「お金を何のために貯めているのか」という問いが、頭の片隅にずっと残りました。
それが動いたのが2024年です。VYM(米国高配当ETF)の分配金を、再投資せずに使うようになりました。何に使ったかは分配金の使い道を全部公開にまとめています。
今年の9月は、冷蔵庫が壊れました。11万円を、そのまま分配金から払っています(VYM分配金9月の答え合わせ)。
最近は読み返していないので、本から取り入れたと言えるほど大きなものはありません。それでも、お金を使うことへの抵抗は、前より少し減りました。
この本がなかったら、分配金もたぶん全部再投資していたと思います。けっこう人生に影響を与えた1冊だと思います。
ゼロは無理、という記事で言うのもなんですが、この本はめちゃめちゃいい本です。資産を作っている人は、絶対に読んだ方がいいと思っています。そら、いろんな人がすすめるわけやで、と思います。
ちなみに、この本はいまも机の上の、目に見えるところにあります。わざと置いているわけではありません。読み返そうと思って出したまま、めんどくさくて、そのままになっているだけです。
2. それでも、ゼロは無理だと思う
残高が減っていくのが、たぶん無理
ゼロで死ぬということは、どこかで「残高が毎年減っていく」時期に入るということです。
自分は18年間、毎月1回、資産の数字を記録してきました(為替の記事で使った218ヶ月ぶんの記録です)。そこに並んでいるのは、ほとんどが増えていく数字です。
もちろん、下がった月はあります。リーマンショックもコロナショックも通ってきました。でもそれは相場が下げただけで、自分で減らしたことは一度もありません。
資産目標がどんどん上がる話にも書きましたが、今年の5月、投資資産が9,970万円まで来たときに、自分はメモにこう書いています。
あと30万で1億やったけど惜しい
30万足りないだけで、惜しいと書いている。
そんな人間が、毎年数百万ずつ、自分の手で残高を減らしていけるとは思えません。
分配金を使うのは平気です。元の株を売っていないので、残高は減らない。でも、取り崩しになると話が違います。売って、口座の数字を自分で下げる。それを死ぬまで続ける。
理屈では分かっていても、残高が減っていくのを見続けるのは、自分には無理っぽい。
子どもにも、少しは残したい
もうひとつは子どもです。
全部を子どもに残すつもりはありません。自分のお金は、自分の人生に使っていいと思っています。
ただ、ゼロで死ぬということは、子どもに残るお金もゼロということです。そこまでは振り切れない。これは少しだけ、の理由です。
3. 夢物語のつもりだった「300 Million Project」
自分は毎年、投資の方針書を書いています。年末にExcelで作る、翌年の投資の方針・積立の金額・資産の配分を1枚にまとめたものです。10年ほど前、その方針書に名前をつけました。
「300 Million Project」。資産3億円プロジェクトです。
理由は、夢は大きい方がいいやろ、というのがひとつ。あとは、字面がかっこいいからです。当時の投資資産は1,000万ちょっと。3億なんて、本気で届くと思って書いた数字ではありません。夢物語です。
それが今年の5月、投資資産が1億を超えました。
まさか、ここまで来るとは思っていませんでした。
「1億あれば絶対に辞める」と思っていましたという記事では、1億に着いたら次は2億を見ている、と書きました。「2億、ちょっと狙ってみたい気もする」「どうしたらいいんや」で終わっています。
この記事は、あの「どうしたらいいんや」の続きです。
4. せめぎ合いの折衷案が「1億残し」
自分の中で、2つがせめぎ合っています。
- 目標がどんどん上がっていく自分。1億の次は2億、その次は3億を見ている
- 『DIE WITH ZERO』を読んで、このお金をいつ使うのかを考え始めた自分
3億を目指し続けたら、使う時期はいつまでたっても来ません。着くたびにゴールが動くので、たぶん3億に着いても4億を見ています。
かといってゼロを目指すと、2章のとおり、残高が減っていくのに耐えられない。
その間を取った折衷案が、「1億は残す」です。
考えているのは、こういう形です。
- 1億は残す
- 1億より上は、人生に使っていく
名前をつけるなら「DIE WITH 1億」。まだ仮の名前です。
| いま | 変えるなら | |
|---|---|---|
| 名前 | 300 Million Project | DIE WITH 1億(仮) |
| 目指すもの | 3億まで増やす | 1億を残す |
| 1億より上のお金 | さらに増やす | 使っていい |
| 何の時代か | 増やす時代 | 使う時代 |
残す1億は、自分の安心のためと、子どものためです。
ゼロから見れば中途半端で、3億から見れば小さくまとまった話です。でも、増やしたい自分と使いたい自分が、両方なんとか納得できるのがこのあたりでした。自分の性格で守れるのも、たぶんこのくらいです。
来年の積立を月3万円前後に減らすと決めたのも、同じ流れの中にあります(2027年の計画)。
おいそれとは変えません
ただ、これはかなりの転換です。
300 Million Projectは、10年間ずっと方針書のタイトルに残ってきた名前です。増やすための名前を、残して使うための名前に変える。やっていることの向きが逆になります。
だから、すぐには変えません。変えるかどうかは、まだじっくりと考えています。
何を1億に数えるのか、相場で1億を割ったらどうするのか。細かいルールも、まだ決めていません。そこも方針書で一緒に考えます。
5. 相場がいいから言えているのかもしれない
ここは、自分でよく分かっておかないといけないところです。
投資資産は、2021年末の3,549万円から、今年8月の1億240万円まで増えました。5年たらずで3倍です。この増え方の大半は、自分が入れたお金ではなく、相場と円安です(資産目標がどんどん上がる話)。
1億を超えたのは、今年の5月。まだ4ヶ月しかたっていません。
為替だけでも、ドル円が自分の平均の121円に戻れば、資産は2割ちょっと減る計算です(ドル円の平均は121円だった話)。それだけで8,000万円台です。
「1億より上を使う」は、1億より上があるから言えることです。暴落が来て8,000万円になったとき、同じことを言えるかは分かりません。
上げ相場の中で考えたことは、下げ相場で試されます。
この考えが、いい相場に乗って出てきたものかもしれない。そのことは、頭に置いたまま年末の方針書を書きます。
まとめ
- 『DIE WITH ZERO』で少しは使うようになったけれど、ゼロで死ぬのは性格的に無理
- 増やしたい自分と使いたい自分の折衷案が、「1億は残して、上は人生に使う」
- 大きな転換なので、まだじっくり考えます。相場がいいから言えているのかもしれない
20年やってきて、まさか「いくら残すか」を考える日が来るとは、思ってもいませんでした。
1億まで来られたのは、努力もあったのかもしれません。でも、いちばんは運が良かったんだと思います。ここ数年の相場も円安も、自分で選んだものではありません。
ありがたいことやで、と思いながら、謙虚にいきたいと思います。
投資は自己責任でお願いします。この記事は特定の金融商品を推奨するものではありません。